こんにちは。
今回は慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験生なら知らなければ他の受験生に差がつけられてしまうかもしれないテクノロジーを解説していきます。
以下のテクノロジーを解説している書籍や記事は山ほどあると思いますが、今回は慶應SFC受験生向けにアレンジしてお伝えしていきます。
特に環境情報学部の小論文ではテクノロジーについての教養があるとだいぶ見通しが良くなったり、質の高いアイディアを短時間で出せるようになったりします。
新しいテクノロジーの出現を手放しに喜ぶのでも、怯えるのでもなく正しい知識をつけて正しく使いこなせるようになりたいものですね。
ですから、ざっと以下の内容に目を通すだけでも構いませんし、気になる見出しから直接その解説ページに飛んでいただいても問題ないので、読んでいただければと思います。
このテーマは書くことがたくさんあるため、全11回のシリーズでご紹介いたします。
ただし、時が経過するにつれたどんどん新しいテクノロジーが台頭してくるため、その際は必要に応じてまた紹介いたします。
今回も次回に引き続き話題のテクノロジーについてご紹介します。
それでは、本題に入っていきましょう。
この記事の目次
ナノテクノロジー
ナノテクノロジーとは、1ナノメートル(nm)以下のスケールで材料やデバイスを設計、製造、操作する技術の総称です。
ナノテクノロジーは、化学、物理学、材料科学、バイオテクノロジーなどの分野で活用され、新しい材料や製品を開発することが期待されています。
ナノテクノロジーには、次のような応用があります。
ナノ材料の開発
ナノ粒子を使用した新しい材料を開発することで、強度や耐久性、透明度、反射率などの特性を向上させることができます。例えば、自己修復材料や軽量高強度材料などがあります。
ナノデバイスの製造
ナノテクノロジーを使用することで、小型で高性能なデバイスを製造することができます。例えば、ナノチップやナノセンサーがあります。
ナノ医療
ナノテクノロジーを使用して、病気の治療や診断に役立つ新しい方法を開発することができます。例えば、ナノ粒子を使用したがん治療や、ナノセンサーを使用した早期診断があります。こうしたナノ医療に興味がある方は公益財団法人 川崎市産業振興財団 ナノ医療イノベーションセンターのサイト(https://iconm.kawasaki-net.ne.jp)などをご覧いただくと、どのようにナノ医療を社会実装するための研究の詳細や研究者がご覧いただけるとお思います。
環境技術
ナノテクノロジーを使用して、環境汚染の軽減や再生可能エネルギーの開発など、環境保護に役立つ新しい技術を開発することができます。
情報技術
ナノテクノロジーを使用して、高速かつ高密度な情報処理装置や記憶媒体を開発することができます。例えば、ナノチップやナノ光学素子があります。
ナノテクノロジーの応用は多岐にわたり、世界中の研究者や企業が活発に取り組んでいます。しかし、ナノテクノロジーは人工物質を取り扱うため、健康や安全に関する問題も存在します。そのため、安全性の確保に十分な配慮が必要です。
ドローン
ドローンとは、リモートコントロールやプログラム制御などを使って空中を飛行する無人航空機のことです。ドローンは、軍事目的や災害救助、農業、物流など、多様な分野で利用されています。以下にドローンの主な応用分野と技術について説明します。
軍事用途
ドローンは、偵察、攻撃、監視など、多岐にわたる軍事目的に使用されます。最近では、AI技術を搭載した自律型のドローンも開発されており、戦闘の自動化や兵士の安全性の向上が期待されています。
災害救助
ドローンは、災害現場での被災者の救助や、被災地の被害状況の把握に活用されます。
例えば、熱源探知カメラや映像伝送機能を搭載したドローンが災害現場に派遣され、迅速かつ正確な情報収集が可能となります。
農業
ドローンは、農地の観測や作物の散布、土地改良など、農業における多様な作業に使用されます。例えば、高度なセンサーやカメラを搭載したドローンを使用することで、生産性の向上や生産コストの削減が期待されます。
物流
ドローンは、商品の配達や荷物の輸送など、物流における様々なタスクに使用されます。特に、アマゾンやUPSなどの大手物流企業は、ドローンを活用した最短距離ルートの確立や配達時間の短縮など、ビジネスの効率化を目指しています。
ドローンは、ハードウェアやソフトウェアの進歩により、様々な技術革新を実現しています。例えば、GPSや人工知能を搭載した自律飛行ドローン、水中や地下を飛行するドローン、また、配達用の荷物を自律的に回収するドローンなどがあります。
ドローンの応用は今後ますます進展すると考えられています。しかし、ドローンの利用には様々な課題や問題点が存在します。例えば、プライバシーやセキュリティの問題、航空法や国際法の規制、そして、ドローンの飛行時に発生する騒音や航空事故などです。
今後、ドローンの応用分野は多様化し、その技術も向上することが期待されます。
しかし、安全性や社会的課題に対する対策が必要であるため、研究や開発だけでなく、法律や規制面の整備も重要な課題となっています。
ちなみに慶應義塾大学SFC研究所には「ドローン社会共創コンソーシアム」というものが存在しています。
目的については以下の通りです。
本コンソーシアムでは、産官学連携によるドローン社会の創成を目的として、以下の研究教育を推進することを目的としている。それにより、SFCを日本における国際的なドローン研究教育拠点として形成したいと考えている。
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/consortium/drone_cons/
ドローンを活用した社会課題の解決(医療・健康、環境、防災・減災、土木、建築、農業等)
ドローンビジネス(産学官連携)
ドローン関連の制度設計(規制緩和、保険制度、安全保障)
ドローンの応用技術開発
ドローン教育(大学院・学部での講義・演習科目の設置)
この他にもSFCにはドローンサークルがあったり、敷地内では条件付きでドローンが飛ばせるようになっていたりするので研究をするには良い環境ですよ。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回の記事では慶應SFC受験生なら知っておきたい最新テクノロジーについて高校生でもできるだけ理解しやすいように解説していきました。
次回もこれを知った皆さんだけが受験に有利になるような情報をお伝えしていければと思っています。
これらの技術はあなたが日々勉強をしている最中にも刻々と進化していきますから、自分でも気になったものを調べてみることをおすすめします。
ITmediaやTechChrunchなどのサイトがおすすめです。
こうした最新技術に関するリテラシーは、受験に限らずこれからの社会を生き抜く上で必須と言っても過言ではないでしょう。ですから、中高生のうちから基礎的な知識を頭に入れた上で、実際に触れるなどすることで身近に感じていってほしいと思います。
そうすることで、それが受験対策としても功を奏する日が来るのではないでしょうか。
応援しています。