慶應SFC受験略歴
初めまして。タケと申します。まずは以下の受験結果をご覧ください。
- 慶應義塾大学環境情報学部 補欠→○
- 慶應義塾大学総合政策学部 ○
- 東京理科大学経営学部 ○
- 青山学院大学理工学部共通テスト利用 ○
- 上智大学理工学部 補欠
- 東京大学理科一類 ×
- 慶應義塾大学理工学部 ×
普通は偏差値が高い方が志望度の上位に来ると思いますので、東大が第1志望、慶應は第2志望とすることが多いと思います。ですが、私は大学のカリキュラムなど様々な部分を考えるとどちらもとても魅力的に思っていました。
ですので、私は東大と慶應SFCという二兎を追うような形で受験しました。
この記事では、私が慶應SFCに興味を持ったきっかけ及び合格までのプロセスを具体的に綴っていきます。
慶應SFCには英語+小論文の入試形式で一般方式で合格しました。
僕はもともと国立理系を志していました。
その大学とSFCは僕にとってはどちらも魅力的だったため合格した方に行くつもりでおりました。
ざっと受験対策について書くと、できるだけ早く英語を詰めて直前期に小論文の書き方に慣れるという比較的王道ルートで勉強していました。
通学していた高校について
私のSFC対策について書く前に、どんな生活の中で対策していたか解像度が上がると思うのでどのような学校に通っていたかを書きます。
私は神奈川県内の公立中高一貫校に通っていました。高校偏差値は70程度で、部活動は週4日くらいとそこまで厳しくなかったものの、研究活動諸々で非常に忙しい日々を送っていました。
SFC対策 英語編
英語で一番大切なことは語彙力と体力だと思います。
SFCの英語は他の大学と比べても非常に語彙レベルが高く、慶應の中でも相当高いレベルかと思います。
さらに、文章がとても長く慣れれば読めるようにはなりますが、最初のうちは数段落読むだけでも疲労するレベルと言えるでしょう。
そこで重要なのは上で綴った語彙力と体力です。前者は言うまでもなく、後者についてはどれだけSFCレベルの量・質の英文に触れているかということが最重要かと思います。
英語の学習について、要点に触れたところで、僕個人の経験について書きます。
僕の英語の勉強はSFCに特化したものではなかったため英語を勉強し始めた一番最初から書かせていただきます。
英語の勉強を始めたのは中学1年生の時でした。
中1の4月時点ではおそらく英検5級にも合格することができないくらいの学力だったと思います。
そこから、中学校の英語の授業の開始と同時期に英検4級の勉強を始めました。
文法もそこまで数がないため、よくある英検の教本を使用して例文を暗記する形で筆記試験満点で7月に合格しました。
そこから単語を詰めたり、文法の勉強をしたり、ライティングの対策で書いたものを学校の先生に添削してもらうという 割と一般的な形で英検準2級までを中学2年生に上がる前に取得しました。
英検準2級と2級はレベルの差が前の級のそれよりも大きいため苦労しましたが 毎日単語を英単語学習アプリmikanで毎日最低100単語ずつ学習し続け中学2年で2級を取得しました。
そこから英検準1級を取るまでは苦労しました。
準2級と2級の差よりもさらに大きい壁が立ちはだかりました。
過去問を見ても並んでいる単語の大半の意味がわかりませんでした。
そこで出る順パス単とそれに準拠したmikanの範囲を何十回もこなしました。
目安としては、英単語を見たら1つ目の意味が1秒以内に出てくるか、という基準で勉強すると良いかと思います。
単語の勉強を中学3年生で行い、高校に上がると授業で文法の授業が始まります。
この時期の学力を英検ではなく大学受験のモノサシで測ると、共通テストリーディングが9割、リスニングが形式慣れしておらず6割程度でした。
僕の通っていた中学はさほど文法等の学習には力を入れておらず、楽しんで英語に親しもうというスタンスでしたので、最初分厚い英語の文法書と文法問題集(beとVintage)を見たときにはギョッとしました。
しかし、高校の英語科の先生には授業を聞いて文法問題集を何集もすれば身につくと言われたので、確か高1が終わるまでに1集(1500問)をこなしたと思います。
それと同時並行で、ライティングの添削を学校の先生に依頼していたこともあって、高1の最後の回の英検で準1級を取得しました。ちょうどこのくらいの頃にSFCを認知しました。
この時期は、第一志望がはっきりしておりませんでしたが、とりあえず英語と数学を極めておけば間違いはないだろうということで継続的に努力しました。
高校2年生に上がってからは、国立理系の勉強に注力していました。
この時から志望度合いは慶應とそこがどちらも第一志望という感じでした。
この時点では英検の対策はやめて受験のための勉強をしておりましたので、自分の学習のマイルストーンは模試でした。
学校では河合塾の模試を受けて、自分では駿台全国模試を受けるなどしていました。
最終的に、共通テスト同日体験でリーディング・リスニング共に9割を超える程度の実力になりました。記述模試でも校内では英語はトップレベルで全国偏差値は河合塾で70程度だったと記憶しています。
高校3年生に上がり、他教科に注力するようになりました。SFCとは関係なくなってしまいますが、理数、特に理科です。
それでも、英語は学校の授業と模試の学習くらいで学力を維持できるようになり、定期テスト、模試などで校内1位を何度も取れるようになりました。このときに意識していたことは、自分が学習するすべての教材についてわからない点が何もないように勉強する、ということです。
この時期になると、よほどレベルが高い高校でない限り、教材の解説を読んで意味がわからないというのはほぼなくなるかと思います。
そこで、初めて問題演習をした際には満点は取れなくても、解説も見て復習したら、英文のどの箇所を訳して説明しろと言われてもできる、という自信が持てるくらい丁寧にやりました。
その結果、河合塾の全統記述模試では9割近く得点できる回もあり(偏差値で76)、高3に上がってからは一度も70を割ることはなくなりました。模試の志望校にSFCを記入すると大体志望者順位300人中3位くらいで、まず学科試験で落とされることはないのかなぁと感じるようになりました。
そんな調子で共通テストが終わるまでは勉強せず、共テ後はSFCの過去問を解き始めました。共テの余力があったもののレベルが段違いのため最初は2-6,3-4配点でも6割程度だったかと思います。しかし、過去問演習の中でわからない単語が出てきたら逐一調べて覚えたところ、だんだんと読めるようになっていきました。
SFC受験3日前くらい前から英検1級の単語を詰め始めました。
これは正直始めるのが遅いと思っていて、SFC単願なら、もっと前に1級レベルを完璧にしておくとより合格可能性が上がると思います。問題を見ていただけるとわかると思いますが、最近のSFCは平気で英検1級レベルの単語が出てきますので、準1級合格レベルの英語力だと厳しいかもしれません。最終的には受験数日前に解いた過去問で7割程度の得点でした。
余談ですが、私が受けた年は17日の総合政策学部では2時間、18日の環境情報学部では1時間試験時間の繰り下げがあり、この時間にも単語を詰められて、本番でかなり出たので僕にとってはラッキーでした笑
最後まで粘る気持ちを持っているとこうしたことも起こるかも知れません。
SFC対策 小論文編
SFC小論文で最重要ポイントはSFCがどういう学部なのか知ることだと思います。これは小論文のトリセツ内でも、他塾でも言われていることかと思いますが、SFC入試はSFCというキャンパスで本当に学ぶ必要がある学生が楽しんで解きやすい傾向の問題を出します。
日頃からアドミッションポリシーを読んだり、SFCの教授の講演を聞いたりしていると自然とそのマインドが身につくかと思います。
2時間という短い試験時間で他の受験生と差をつけなければならないわけですから、そうした日々の意識も試験に反映されるのではないでしょうか。
それでは、ここからは僕個人の経験を綴りたいと思います。
僕の通っていた中高には1年間テーマを決めて、研究して、レポートを書くというカリキュラムがありましたのでそちらで何千字かの小論文を書く機会がありました。また、慶應義塾のプログラムで中学生の時に慶應義塾の教授や塾員(卒業生等の関係者)の方にレポートを見ていただいたこともありましたので、そうした点がもしかすると受験が有利に働いたのかも知れません。
僕が小論文の勉強を本格的にし始めたのは入試直前の1月ごろで書いては高校の現代文の先生に論理的整合性がとれているかなどを中心に見てもらっていました。
見てもらっていましたと表現したのは、添削というほど赤ペンでガッツリ修正するというよりかは、読んでもらって何を言っているのかが先生から見てわかるかを判断していただいていたからです。
他大学の対策もあり、なかなか小論文に対策時間が割けなかった私は自ら手を動かす数少ない時間を重要視するとともに、SFC合格者が書いた記事やYouTube配信を参考にしていました。
この小論文のトリセツもその1つでこんな情報が無料でいいのか?と疑ってしまうほどでした。現在はご縁があって小論文のトリセツの運営に携わらせていただいていますが、それを差し引いても受験生にとって価値ある情報かと思います。
また、同じ年度でもいろいろな解答例を見ることによって多面的・多角的な視点を失わないように努めました。小論文のトリセツだけでなく、赤本やSFC生が書いた解答例を読んでみるのも参考になると思います。
一番伝えたいこと
ですが、本来の目的は志望校に合格することですので、本番に99%合格点が取れる自信があるならば、今からは何も勉強しない、という戦略も極端ですがアリです。
また、私は受験本番1ヶ月ほど前に純粋な興味で内容を知った本が資料として総合政策学部で出題されました。これは単なる偶然かも知れませんが、これを読んでいるあなたも受験直前まで自分の興味のあることに触れ続けるのはもしかすると効果があるのかも知れません。
自分が勉強している第一目標を見失わないで、適宜軌道修正しながら勉強すればそれが一番効率の良い合格への近道だと思いますし、大学入学以後もそうした経験がきっとどこかで役立つと思います。
この記事があなたの合格の手助けになったらこんなに嬉しいことはありません。
陰ながら応援しています!