はじめまして、私はハルと申します。まずは以下の受験結果をご覧ください。
- 慶應義塾大学総合政策学部合格
- 慶應義塾大学環境情報学部合格
- 上智大学経済学部合格
- 青山学院大学経営学部合格
- 中央大学国際経営学部合格
- 明治大学国際日本学部不合格
- 成蹊大学経営学部合格
明治大学のみ共通テスト利用で不合格となりましたが、受験した大学のほとんどに合格することができました。 また、SFCには英語・小論文で受験しました。
この記事では、私が慶應SFCを目指すきっかけや、SFCに合格するまでの学習内容について、具体的にお伝えしていきます。
この記事の目次
プロフィール
- 出身高校
- 埼玉の私立高校(偏差値70程度)
- 文理
- 文系
- 受験使用科目
- 英語、国語、数学、小論文
- 得意科目:英語
- 苦手科目:数学
定期テストでは常に上位をキープし、3年生の時に3回連続で学年1位を取ることが出来ました。ですが、模試では英語以外全く結果を残すことができませんでした。
SFCを志望した経緯
高校2年生の夏休みに大学探しをしていた時に見つけました。当時の私はesportsに興味があり、それを研究分野として捉えていたSFCに関心を抱き、目指すようになりました。
以降、esportsへの関心は薄くなりましたが、それでも様々な学問領域を横断的に学ぶことが出来るという理由でSFCを目指し続けました。
受験生活の振り返り
私は第一志望になんとか合格することができましたが、決して模範的な受験生とは言えませんでした。なぜなら、受験期の1日の平均勉強時間は2時間を切っていたからです。
後に確認したところ、受験の天王山と呼ばれる8月の合計勉強時間は22時間程度しかありませんでした。このような状況でも合格できたのには以下の2点が大きく関わっていると思います。
- 受験期以前で勉強の貯金があった。
- 科目数を必要最低限に絞った。
まず1点目ですが、これは英語についてのことです。
1年生から担任の英語教師の教えで、単語、文法などを繰り返し学習しました。また、英文の音読も何百回も行いました。これらの継続的な努力のお陰で、受験1年前には共通テストの英語で9割、SFCの英語で7割得点できる水準に到達していました。その後、3年生では全統記述模試で偏差値85、早慶模試では偏差値75と、英語に関しては高水準を保つことが出来ました。
次に2点目ですが、前述のように私は受験科目を英語、国語、数学、小論文の4科目に絞りました。
SFCを志望し始めた当時、私は国公立大学を目指すコースに在籍しており、5教科7科目を満遍なくやる環境にいたので、この選択は異例のものでした。ですが、この決断は間違っていなかったと思います。なぜなら、勉強する科目を最小限に抑えたことで、効率的に勉強を進めることが出来たからです。その結果、第一志望の大学に合格を掴むことができました。
そして、以下では英語と小論文に焦点を当て、私が行ってきたことや小論文のトリセツで学んだことをお話ししたいと思います。
SFC英語の対策
本稿では英語学習全般では無く、SFCの英語について絞ってお話しします。
まず、SFCの英語の問題形式について確認します。以下の通りです。
- 120分
- 大問3つ
- 空所3択穴埋め問題(以下空所補充問題)40問
- 内容問題20問
大問1と2は800語程度、大問3は1000語を超える長文が出題されます。出題元は英字新聞や海外の論文が中心です。また、空所補充問題は難易度が高いものが含まれるのに対して、内容問題は基本的に平易なものが多いです。
このような問題に対して、私は知識面と技術面に分けて対策しました。
SFC英語 – 知識面の対策
まず、知識面の対策とはSFCで出題される英文の語彙レベルを学ぶことです。その語彙レベルは英検準一級から一級程度だと思われます。このレベルに到達するのには(まだまだ私も未熟ではありますが)、『TOEFLテスト英単語3800』がおすすめです。英検の単語帳を利用するのもいいと思いますが、こちらの方がコンパクトにまとまっており、基礎的な単語の復習もできるのでおすすめです。
また、私自身積極的に熟語の学習はしませんでしたが、やっておくことをおすすめします。当サイトで現コーチの方が紹介している『解体英熟語』が良いと思います。そして、単語帳や熟語帳だけでなく文章の中で学習する方法として英字新聞を読む事をお勧めします。語彙レベルはSFCの長文と近いです。私は「NEW YORK TIMES」を一年間講読することで、かなりのボキャブラリービルディングができました。
上の画像は私が使っていた『TOEFLテスト3800』です。だいたい7周程度したと思います。
一年間読み続けました。現在は「THE GUARDIAN」を読んでいます。
SFC英語 – 技術面の対策
次に技術面の対策とは過去問を解き、問題の解き方を身につけることです。私は問題を解き、解答を見て自分の足りなかった部分を補充し、もう一回解き直すという地道なトライアンドエラーの中で解き方を確立しました。参考程度に私の解き方を以下に載せますが、あくまでも一例です。
- 時間配分(1周目・見直し)
- 大問1及び大問2(20分・15分)
- 大問3(30分・20分)
- 順序
- 文献出典に目を通し、タイトルを確認する(記載がない場合は内容問題に要旨問題が出題される可能性が高い)
- 1での情報をもとに、次段落の内容を想像しながら一段落づつ丁寧に読む
- 2と並行して空所補充問題を解く
- 内容問題を解く
各問題の攻略法
空所補充問題
大きく分けて2つの問題に分かれると思います。
それは文脈を理解しなくても解ける問題、理解しないと解けない問題の二つです。前者は『Elephant in the room』のような高度な語彙を知らないと解けない問題、コロケーションの知識を問う問題などが含まれます。逆に後者は難しい単語や文法の知識がなくても、文脈を把握すれば十分解ける問題です。私は前者は分からなくてもすぐに飛ばし、後者に多くの時間を割くようにしていました。
内容問題
ここに関しては全てを紹介することはできないので、2つ取り上げます。
まず一つ目は『内容不一致問題』です。この問題は特定の段落の内容に当てはまらない選択肢を選ぶ問題です。この問題を解く上で大事なのは、正解の選択肢全てが本文に記載されている事を確認することです。これにより、正確性が高まります。
次に二つ目は『語彙問題』です。この問題は文中の単語や表現を問う問題です。単語の意味が問われている場合は必ず全ての選択肢を文中に入れて読んでみる事をお勧めします。なぜなら、一見正解に見える選択肢も文中に入れたときにコロケーション的に誤りである可能性があるからです。また、表現の意味が問われている場合にはそれを丁寧に訳してから解くといいと思います。なぜなら、出題側は関連する内容を選択肢に並べ、我々受験生を惑わそうとしてくるからです。表現の意味が完全に理解できれば、答えは一つに決まるので迷うことは少なくなると思います。
以上のように偉そうに持論を書き連ねましたが、私は本番では思うように点数が取れませんでした。恐らく両学部7割5分程度だったと思います。これでも十分合格水準だとは思いますが、8割〜9割が理想的だと思います。SFCの入試は小論文の難度が高いので、比較的解きやすい英語で得点することで合格が近づくと思います。
SFC小論文の対策
これに関しては慶應SFCインテンシブコースの小論文を受講していたことが、合格の決め手になったと思います。私はもともと文章を書くのが得意ではなく、SFCの小論文はおろか、国語の記述問題でつまづくような実力でした。ですが、本講座を受講し始めてからは、実力が急速に伸びていく感覚を味わいました。
添削での厳しい指導(本当にありがたかったです)、コーチングでの対話を通して、読み手が納得できるような文章を書くという意識が芽生え、文章の表現と内容が大幅に改善されました。また、私を担当してくださったコーチの方は理路整然と説明してくれる(抽象→具体、主張→理由、‥‥)ので、私も徐々に秩序立って説明する方法を学ぶことができました(まだ話が遠回りしてしまう場合がありますが)。
ですから、私の口から小論文に関して何かを言うことはおこがましいのですが、恐らく(私の経験則ではありますが)SFC小論文の最高の対策は本講座を受講し、添削やコーチング、ワークショップを通じて、SFC小論文に必要なスキルを身につけることだと思います。その先に必ず合格が待っていると思います。
受験生へのメッセージ
私から受験生へのメッセージとしては、合格には「運」と「実力」が関わっているということです。
前者はコントロールできない要素ですが、後者は正しい方法で必要な時間をかけて習得できます。ですから、受験生の方々には動かすことができることに焦点を合わせ、できないことには過度に気を取られないようにしてほしいと思います。
私自身、受験当日には腹痛と吐き気に悩まされたり、電車の遅延で試験時間が大幅に遅れたりといったトラブルがありましたが、試験ではいつも通り解くことができ、合格することができました。
以上で私の合格体験記とさせていただきます。
来年の受験生の皆さんが合格できるよう、心からお祈りしています。