こんにちは。
今回は慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験生なら知らなければ他の受験生に差がつけられてしまうかもしれないテクノロジーを解説していきます。
以下のテクノロジーを解説している書籍や記事は山ほどあると思いますが、今回は慶應SFC受験生向けにアレンジしてお伝えしていきます。
特に環境情報学部の小論文ではテクノロジーについての教養があるとだいぶ見通しが良くなったり、質の高いアイディアを短時間で出せるようになったりします。
新しいテクノロジーの出現を手放しに喜ぶのでも、怯えるのでもなく正しい知識をつけて正しく使いこなせるようになりたいものですね。
ですから、ざっと以下の内容に目を通すだけでも構いませんし、気になる見出しから直接その解説ページに飛んでいただいても問題ないので、読んでいただければと思います。
このテーマは書くことがたくさんあるため、全11回のシリーズでご紹介いたします。
ただし、時が経過するにつれたどんどん新しいテクノロジーが台頭してくるため、その際は必要に応じてまた紹介いたします。
今回も次回に引き続き話題のテクノロジーについてご紹介します。
それでは、本題に入っていきましょう。
3Dプリンティング
慶應SFCにも自由に使える3D プリンターが置いてありますし、環境情報学部2023年度の英語の入試のテーマにもなっています。
3D プリンティングの工程は以下の通りになっています。
- デジタルで作成した物体の3Dモデルを3Dプリンターにセットします。
- プリンターは、専用のソフトウェアを使用してモデルをレイヤーにスライスし、プラスチック、金属、セラミックなどの材料を使用して各レイヤーを印刷します。
- そうして、層が重なるごとに、だんだんと形が整っていきます
- 完成。
3Dプリントの大きな特長は、従来の製造技術では難しかった複雑な形状を作ることができることです。また、3Dプリンターでは、デジタルモデルの修正や反復が容易に行えるため、デザインプロセスにおけるカスタマイズや柔軟性を高めることができます。
3Dプリンティングは、さまざまな分野で応用できる可能性があります。
例えば、3Dプリンターではカスタマイズされた歯の詰め物や矯正装具を作ることができます。
また、航空宇宙産業や自動車産業では、軽量で複雑な部品の製造に利用することができます。さらに、3Dプリンティングは、材料の効率的な利用を可能にすることで、製造業における廃棄物を減らし、持続可能性を高める可能性も秘めています。
しかし多くの利点がある一方で、3Dプリンターにはいくつかの限界もあります。
同じパーツを大量に生産する場合、従来の製造技術よりも時間がかかり、コストもかかるのが現状です。さらに、一貫した機械的特性を持つ高品質で機能的なパーツを印刷するという点で、克服すべき技術的課題が残っています。
また環境情報学部2023年度入試の英語では3Dプリンターを通常の紙のプリンターと同じように使える未来を想像していました。自分の頭の中にあるアイディアをより正確に伝えるのに3Dで出力するのです。ただこの場合だと、紙でいう古紙リサイクルのような基盤がないと廃棄物が増えてしまう懸念があると言うような指摘が同じ文章でなされていました。
ですから注目される技術なだけにさまざまな問題点も抱えていますので、それを考えてみるのも、良い小論文の対策になると思います。
Web3
Web 3.0は「分散型インターネット」とも呼ばれ、現在のWeb 2.0よりも分散化、安全性、プライベート性を高めた次世代インターネットとして設計されています。ブロックチェーン技術やピアツーピアネットワークを活用することで、よりオープンで透明性の高いインターネットを提供することを目的としています。
現在のWeb 2.0は、Facebook、Google、Amazonなどの中央集権的なプラットフォームがユーザーデータを管理・収益化しており、ユーザーはデータ漏洩やプライバシー侵害の危険にさらされています。
その一方でWeb 3.0は、ユーザーが自分のデータをよりコントロールできるようにすることで、こうした問題に対処することを目的としています。
ブロックチェーン
ブロックチェーン技術は、データや価値を保存・転送するための安全で分散型のプラットフォームを提供することで、Web 3.0において重要な役割を果たします。ブロックチェーン技術で構築された分散型アプリケーション(DApps)は、仲介者を介さずにユーザー同士が直接やり取りすることを可能にし、より透明でオープンなインターネットを実現します。
ブロックチェーン技術により、物理的な資産のように所有・取引できるユニークなデジタル資産の作成と取引が可能になりました。
これはよく耳にするNFT(Non-fungible token)の技術ですね。
現在だとデジタルで描かれた絵や、バスケットボール選手のプレイ動画などさまざまなものがネット上で売買されています。
私個人としては現時点ではデジタルなものを所有するためにお金を払うというのはまだ抵抗がありますが、今後さまざまな分野での応用が期待されています。
ブロックチェーンと聞くと、仮想通貨やNFTなどとセットで連想する方が多いかもしれませんが、こうしたテクノロジーの根幹を担うのがブロックチェーンという技術なのです。
ブロックチェーンは、分散型のデータベース技術の1つで、取引記録や情報をブロックと呼ばれる単位でまとめ、つなぎ合わせたチェーンの形で記録する仕組みです。ブロックチェーンは、改ざんや偽装を防ぐために、ブロックごとに暗号化されたハッシュ値が付与され、前後のブロックとの関連性が確保されます。
ブロックチェーンの最も有名な応用例は、先述の仮想通貨のビットコインの取引処理です。ビットコインの取引において、ブロックチェーンは分散型の台帳として機能し、取引記録や送金情報をネットワーク上にある全てのノードで共有します。このため、ビットコインの取引は、改ざんや偽装を防止する高いセキュリティ性を実現しています。
しかし、ブロックチェーンはビットコインの取引処理だけでなく、様々な分野で応用が広がっています。不動産の取引や株式取引、音楽や映像の著作権管理、選挙の投票システムなど、信頼性の高いデータ管理が必要な分野で活用が期待されています。
また、ブロックチェーンは中央集権的なシステムではなく、分散型のシステムであるため、ネットワーク上にある全てのノードでデータを管理するため、改ざんやデータの消失を防ぐことができます。このため、ブロックチェーンは信頼性の高いデータ管理技術として注目を集めています。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回の記事では慶應SFC受験生なら知っておきたい最新テクノロジーについて高校生でもできるだけ理解しやすいように解説していきました。
次回もこれを知った皆さんだけが受験に有利になるような情報をお伝えしていければと思っています。
これらの技術はあなたが日々勉強をしている最中にも刻々と進化していきますから、自分でも気になったものを調べてみることをおすすめします。
ITmediaやTechChrunchなどのサイトがおすすめです。
こうした最新技術に関するリテラシーは、受験に限らずこれからの社会を生き抜く上で必須と言っても過言ではないでしょう。ですから、中高生のうちから基礎的な知識を頭に入れた上で、実際に触れるなどすることで身近に感じていってほしいと思います。
そうすることで、それが受験対策としても功を奏する日が来るのではないでしょうか。
応援しています。