こんにちは、小論文のトリセツ管理人のKaz(井口和宏)です。
この度、「慶應SFCAO入試対策コース Produced by 小論文のトリセツ」を開講いたします。
これまで小論文のトリセツでは、慶應SFCインテンシブコースを始めとした、小論文試験を含む一般入試向けの受験対策をサポートしてまいりました。
2020年度の慶應SFC合格実績は70%を超える結果を作ることもでき、一般入試対策はさらにサポート内容を拡充して取り組んでまいります。
一方で、生徒さんをサポートする中で、
・慶應SFCのAO入試の対策もお願いしたい
・AO入試の志望理由書や小論文も添削してほしい
といったご要望を多くいただくようになりました。
たしかに、受験の機会=志望校合格のチャンスは、1つでも多い方が望ましいです。
また、過去の慶應SFC合格者を振り返ってみても、「総合型選抜(慶應SFC AO入試・法学部FIT入試・京都大学 特色入試など)を受験して不合格だったけれども、その後一般入試で志望校に合格した」という事例は多数あります。
すなわち、AO入試の対策は、一般入試(特に小論文試験)対策に通ずると言えるでしょう。
そこで今回は、AO入試対策コースの概要をご紹介します。
まずは、リスクなしで体験してみてください。
この記事の目次
全慶應SFC受験生がAO入試を検討するべき理由
自分は一般受験だから、総合型選抜は関係ないです。
…と思ってこのページを閉じようとしたあなた、ちょっと待ってください。
AO入試という貴重な受験チャンスを、反射的に切り捨ててしまうのは、大変もったいないです。
本コースのカリキュラム紹介に先立って、まずAO入試にまつわる「よくある噂」と「真実」をお伝えしますね。総合型選抜の受験可能性を切り捨てるのは、あなたがAO入試の正しい情報を知った後からでも遅くはありません。
なぜAO入試の受験を検討するべきなのか?
そもそも、文部科学省によれば、総合型選抜(旧AO入試)とは「詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法」を指しています。
AO入試とはどう違うのか?という点について言えば、総合型選抜とは、文部科学省が高大接続改革の一環として、各大学に改革を行うように指示を出したことで名称が変更された旧AO入試のことであり、総合型選抜入試は、概ね旧AO入試と同じであると考えて問題ありません。
文部科学省による調査「令和3年度入学者選抜について」(2021年1月)によると、国公立大学では99大学・324学部が総合型選抜を導入しており、これは国公立大学全体の56.9%(全学部の53.4%)と、半数を超える割合となっています。
この流れを受けて、私立大学でも多くの大学・学部で、総合型選抜の導入が拡大しています。
※文科省担当者の方に問い合わせたところ、私立大学は入試形態が複雑で、数が集計ができていないとのことでした。現在、小論文のトリセツにおいて、総合型選抜を実施している私立大学を調査しております。
この傾向は、受験生にとって大きなチャンス以外の何物でもありません。仮にAO入試で不合格だったとしても、その後一般受験で再チャレンジすれば良いだけですから。
受験生(高校3年生、既卒生)はもちろんですが、これから受験を控えている高校1・2年生はぜひ積極的に総合型選抜のチャンスを活用して欲しいと思います。準備期間は長ければ長いほど、総合型選抜の対策を有利に組み立てることができます。
「スゴい実績」がないと、慶應SFCのAO入試には合格的できないのか?
総合型選抜の受け入れ枠が広がったとはいえ、きっとあなたはこう思うでしょう。
でもAO入試って、数学オリンピックとか受賞しないと、合格できないんですよね?
これが多くの受験生が抱えるAO入試に対するイメージですが、断言します。
決して、そうではありません。
現役慶應SFC生をはじめとして、数十の旧AO入試合格者にインタビューをしましたが、合格者の20〜30%程度は、いわゆる「スゴい実績」を有する人でした。
逆に言えば、残りの70〜80%の合格者は、多くの受験生と同じように「ふつうの人」だったのです。
ですから、慶應SFC AO入試対策コースでは、「ふつうの人」がいかにして総合型選抜で志望校に合格できるかを徹底研究し、ソリューションとしてのカリキュラムを体系化しました。
※なお、「スゴい実績」を有する人は対策しなくても合格できるのか?というと、実は全くそうではありません。その意味で、実績の有無は合否の決定打にはならないと考えています。
慶應SFCのAO入試対策は、時間の無駄なのか?
とはいえ、あなたはこのような疑念も抱かれるのではないかと思います。
AO入試対策に時間を割いたら、一般受験の対策が十分に出来ないですよね?
「もしAO入試が不合格だったら…」と思うと、リスクが高すぎます。
たしかに、忙しい受験時期にAO入試対策に時間を割くことで、一般受験対策の時間を減らさざるを得なくなり、不安に感じることもあるかと思います。
しかし、2つの視点で、AO入試に取り組む意義はあると確信しています。
まず、短期的には、AO入試に取り組むことで、一般受験の合格可能性が高まる可能性がある、ということです。
この傾向は、特に一般入試に小論文試験が課されている場合に当てはまります。
例えば、慶應SFCはその典型的な例です。
慶應SFCのみならず多くの総合型選抜では、志望理由書や自由記述書類を作成する必要がありますが、これらの書類作成のプロセス(大学の調査、周辺知識の習得、企画・発想力、論理的な文章構成など)は、まさに一般入試の小論文対策に直結します。
実際に、「慶應法学部FIT入試では不合格だったものの、慶應SFCの一般入試で(あまり対策せず)合格した」という事例を、合格体験記としてご紹介しています。
そして、より重要な点なのですが、長期的には、AO入試を通じて自分自身と向き合い、何かしらアクションを起こし、アウトプット(志望理由書等の書類及び面接)を提示するというプロセスは、大学生活、もしくは卒業後の社会人生活に多大な好影響を与えると考えています。
AO入試に本気で取り組む過程では、過去、現在、未来の視点から、自分自身を深く知ることから避けて通れません。その知的活動を通じて、自身の「軸」が見えてくると、大学の4年間がより有意義なものになり、他の大学生と比べてより飛躍・活躍できる人材に育つのではないかと思っています。
もちろん、そういった定量的なデータが存在するわけではありませんが、Kaz個人の見解として、AO入試での入学者は在学中も卒業後も自分の決めた道で、主体性を大いに発揮していることが人が多い、という実感をもっています。
そのため、受講生さまの志望校合格のために最大限サポートする所存ですが、単に小手先の合格テクニックを伝えるのではなく、「主体性を発揮し、社会で活躍し日本(世界)を元気にする人材を増やしたい」という想いから、AO入試対策コースを開講することに致しました。
慶應SFC AO入試対策コースのコンセプト
慶應SFC AO入試対策コースは、慶應義塾大学総合政策学部もしくは環境情報学部のAO入試に対応した受験対策コースです。
本コースでは、以下のコンセプトを掲げて、講師・コーチ一同運営致します。
慶應SFC AO入試対策インテンシブコースとは…
受講生の人生・キャリアの可能性を拡げられる場
具体的には、
・情報や刺激、人との出会いやインスピレーションが得られる場(外的要因)
・自己分析とコーチングを通じて、自分自身を内省しどう在りたいかが見出せる場(内的要因)
その意味では、前述したように、志望校合格はあくまでも自身の将来ビジョン実現の通過点という位置付けです。
慶應SFC AO入試対策コースのカリキュラム紹介
慶應SFC AO入試対策コースのカリキュラム・コンテンツは、以下の通りです(状況に応じて、変更する可能性があります)。
主な対象:高校1・2年生
高校1年生・2年生向けカリキュラムは、「自分を知る」「SFCを知る」という二つの大きな目標を掲げてることで来年度以降のSFC AO入試出願までに万全の対策をすることを狙っています。
- オンラインコーチング(週1回):現役慶應SFC生もしくはSFC卒業生と個別相談
- ワークショップ(月1回):現役慶應SFC生、SFC卒業生とSFC AO対策コース受講生のワークショップ
主な対象:高校3年生・既卒生
高校3年生、既卒生向けコースは書類コース、面接コースの2つに大分されます。
その中でも受験までの日数やサポートの度合いによりパックを選択いただけます。
書類コース
- 書類エントリーコース パッケージ
・添削チケット 合計5枚(自己PR、志望理由書等)
・コーチング 4回
・講義動画の視聴
・SFC深掘り資料一覧
・合格書類の閲覧 - 書類ベーシックコース パッケージ
・添削チケット 合計10枚
・コーチング 1回/月(*最初の月のみ4回)→6回/3ヶ月
・講義動画の視聴
・SFC深掘り資料一覧
・合格書類の閲覧 - 書類インテンシブコース パッケージ
・添削 無制限
・コーチング 4回/月 →12回/3ヶ月
・チャットサポート 無制限
・講義動画の視聴
・SFC深掘り資料一覧
・合格書類の閲覧
・ワークショップの参加 - 書類添削コース
添削チケット2枚 *全コースで添削チケット一枚ずつ追加可能
面接コース
- ベーシックコース パッケージ
パックの内容:模擬面接(30分)+フィードバック(30分)→計60分:2回
面接対策・コーチング(60分):2回
その他のサービスコンテンツ - インテンシブコース パッケージ
パックの内容:模擬面接(30分)+フィードバック(30分):3回
面接対策・コーチング(60分):5回
その他のサービスコンテンツ - 模擬面接追加
パックの内容:模擬面接(30分)+フィードバック(30分)が足りない人用の追加
また、現状、原則として講座はすべてオンラインでの受講となります。スマートフォンでの参加も可能ですが、より画面が大きいPCやタブレッドタイプの機器(iPadなど)での受講を推奨します。
サンプル講義動画:志望理由書を作成しよう
# | タイトル | 概要 |
1 | カリキュラム全体像 | ・講師の自己紹介 ・カリキュラムの全体紹介 |
2 | SFC AO入試を事例に、総合型選抜の概要を理解する | ・なぜSFCはAO入試を行うのか? ・SFC AO入試で期待されていること ・4つの受験時期の特徴 |
3 | 総合型選抜で求められる要素は? | ・AO入試で求められること(志望動機書、添付資料、面接) ・AO合格者のサンプル事例紹介 |
4 | 自己分析〜経験の棚卸しをしてみよう〜 | ・これまでの経験の棚卸し |
5 | 慶應SFCを理解しよう | ・SFCとはどんな大学なのか ・SFCの情報の集め方紹介(HP、本、SNS、オープンキャンパス、OB訪問) |
6 | 志望動機書の作成のコツ | ・どんな内容を盛り込むべきか? ・自分の経験とやりたいことがSFCと直接的にリンクしているか |
7 | 志望動機書の文章構成法 | ・2,000文字の段落構成の方法 ・字数配分例 |
8 | 書類審査を通過するために | ・なぜこの大学なのか?に説得力を持って答えられているか? |
9 | 添付資料の作り方 | どんな添付資料を用意すべきか?事例紹介も含めて説明 |
10 | 面接対策〜面接の準備で留意すべきこと〜 | ・面接の基本的な心構え ・なぜこの大学なのか?を深堀する |
11 | 面接対策〜慶應SFC AOの入試面接で聴かれること〜 | ・当日の状況解説 ・想定質問紹介 |
12 | FAQ | ・慶應SFCAO入試のよくある質問に回答(対談) |
13 | FAQ | ・慶應法学部FIT入試のよくある質問に回答(対談) |
14 | 模擬面接 | 総合型実践入試を想定した模擬面接をロールプレイング |
※講義内容は、実際のプログラムと異なる場合があります
受講料
総合型選抜対策インテンシブコースの年間の学費は、平均すると25万円/年ほどです。これは、AO入試推薦入試に対応する他塾の4分の1程度の価格です。
高1・高2生コース
月額30,000円
オンラインコーチング:週1回
ワークショップ:月1回
書類コース
- 書類エントリーコース パッケージ(98,000円+税)
・添削チケット 合計5枚(自己PR、志望理由書等)
・コーチング 4回
・講義動画の視聴
・SFC深掘り資料一覧
・合格書類の閲覧 - 書類ベーシックコース パッケージ(250,000円+税)
・添削チケット 合計10枚
・コーチング 1回/月(*最初の月のみ4回)→6回/3ヶ月
・講義動画の視聴
・SFC深掘り資料一覧
・合格書類の閲覧 - 書類インテンシブコース パッケージ(400,000円+税)
・添削 無制限
・コーチング 4回/月 →12回/3ヶ月
・チャットサポート 無制限
・講義動画の視聴
・SFC深掘り資料一覧
・合格書類の閲覧
・ワークショップの参加 - 書類添削コース 20,000円+税
添削チケット2枚 *全コースで添削チケット一枚ずつ追加可能
面接コース
- ベーシック 120,000円+税
・模擬面接(30分)+フィードバック(30分)→計60分:2回
・面接対策・コーチング(60分):2回
・ その他のサービスコンテンツ - インテンシブ 200,000円+税
・模擬面接(30分)+フィードバック(30分):3回
・面接対策・コーチング(60分):5回
・その他のサービスコンテンツ - 模擬面接追加 20,000円+税
・模擬面接(30分)+フィードバック(30分)が足りない人用の追加
※お申込みの受付は、定員になり次第終了致しますので、予めご了承ください。
掲載メディア
慶應SFC AO入試対策コースの参加条件
本コースの受け入れにあたって、受験生の現時点での学力や前提条件は問わないことにしています。
「まだ何も取り組んでいない…」という受験生も、志望校合格の萌芽が隠れているだけかもしれません。まずは、経験豊富な講師・コーチにご相談ください。
よくあるご質問
Q. 課外活動は何もしていませんが、それでも本講座を受講すれば、志望校に合格できるようになりますか?
A. 受験直前期にまったくのゼロ状態で、付け焼き刃的なテクニックによってAO入試に合格することは、難しいと言わざるを得ません。ただし、多くの生徒が、自分では意識せずに総AO入試の合格のための「萌芽」を抱えていることがあります。その萌芽を育てて、志望校合格のために最適化させる場が、慶應SFC AO入試対策コースです。AO入試の対策は、早めであるに越したことはありません。
Q. 学校の成績が悪いのですが、問題ありませんか?
A. AO入試は「一芸入試」ではありませんので、学校の成績も重要な合否判断材料となります。過去は変えられないので、今後の成績を少しでも上げられるよう、勉強にも注力するようにしましょう。ただし、高校の成績が悪くても、AO入試で合格した学生は多数います。
Q. 無料カウンセリングでは何をしますか?
A. ①現時点の状況の把握と今後の目標等のヒアリング、②カリキュラム・サポート体制のご紹介の2つを実施いたします。事前準備は、個別にお送りするワークシートに回答していただくのみです。
Q. 無料カウンセリングに参加したら、本講座を受講しなければなりませんか?
A. いいえ。「そもそもあなたはAO入試を目指すべきなのか?」という根本の部分からカウンセリングさせていただきます。
※小論文のトリセツは、あなたが志望校合格に踏み出す「後押し」はしますが、無理な勧誘は一切行いません。
Q. 無料カウンセリングには、受験生だけでも参加できますか?
A. はい。ただし、ご家族での本講座の正確な理解のために、受験生と親御様の両方でのご参加を推奨しています。
Q. 無料カウンセリングの時間はどれくらいですか?
A. 1時間を想定しています。
Q. 無料カウンセリングはオンラインでもできますか?
A. はい。現状はオンラインのみ実施しております。そのため、遠方からでもご参加いただけます。
Q. 学校推薦型選抜で小論文対策が必要なのですが、小論文試験の対策も対応していますか?
A. 本講座では対応していませんが、AO入試対策コースの受講者様限定のオプションサービスとして、小論文添削サービスを割引価格でご提供致します。詳細は、無料カウンセリングにてお伝え致します。
おわりに:AO入試の合格者は、未来からの留学生だ
長文を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
慶應SFC AO入試対策のカリキュラムを立ち上げようと思うに至った背景は、私(Kaz)自身の従来型の日本の教育システムに対する危惧にあります。
内閣府の調査によれば、世界経済における日本のプレゼンスは弱まりつつあります。世界のGDPに占める日本の割合の推移をみると、1980年に9.8%だったものが、1995年には17.6%まで高まった後、2010年には8.5%になり、ほぼ30年前の位置付けに戻っています。そして、国際機関の予測によれば、2020年には5.3%、2040年には3.8%、2060年には3.2%まで低下するとのことです。
すなわち、世界経済の成長に対して、日本の経済は衰退していくと言えます。
高齢化、人口減少という先進国固有の条件はあるものの、低成長の主要な要因は、日本の旧来型の教育システムにあると考えています。
画一化された集団・受け身スタイルの教育カリキュラム、暗記学習教育、偏差値重視の勉強…もちろんこういった教育の有益な面も存在しますが、果たして今日の日本が必要とする「イノベーションを起こせる人材」を育成することに、どれだけ寄与するでしょうか?
文部科学省が推進する「高大接続改革」は、長い間変わることのなかった従来型の教育システムにおける大きな変化であり、長期的には日本経済の好転のターニングポイントになると考えています。
この一連の変化の最大の焦点が、AO入試をはじめとする大学入学者選抜改革です。
これまでの詰め込み型教育で優秀な成績を収めた学生だけが評価されるのではなく、「あなた自身」の主体性、すなわち想いや思考、活動内容が評価されるのです。
主体的に自分の考えを表明する機会である小論文試験の対策をサポートしてきた少論文のトリセツは、この日本の教育システムにおける歴史的な変化を歓迎し、また新たなチャレンジに立ち向かおうとする受験生を出来る限りサポートしたいと思っています。
さぁ、次はあなたの番です。まずは無料カウンセリングでお話できることを、楽しみにお待ちしております。
総合型選抜対策インテンシブコース Produced by 小論文のトリセツ
運営責任者 井口和宏