慶應SFC合格体験記

【合格体験記】慶應義塾大学 商学部・総合政策学部(2020年入学)#5

合格体験記5-慶應義塾大学商学部

慶應SFCインテンシブコース

はじめに・志望校の選択

慶應義塾大学商学部2020年入学の塩田(えんでん)です。都内の中高一貫校に通い、中高ともに部活に明け暮れる日々を過ごしていました。

高校に入学した当初から、慶應に入学した部活の先輩や、課外活動で知り合った慶應の友人の姿に憧れを抱き、「なんとしてでも慶應大学に入学したい」との思いを抱いていたことから、慶應を第1志望校にして受験に臨みました。

とはいうものの、イメージだけで慶應大学を志望したのではありません。進路を考える際、将来的には企業経営に携われたら、との思いを抱いていたので、文系学部で社会科学系統を扱う学部を目指すことを決めていました。

そこで志望校を選んでいる中で目についたのも、私立文系大学最高峰の慶応義塾大学でした。加えて、企業経営は何か一分野に特化した知識のみならず、幅広い分野へ精通した仲間の存在が不可欠であると考えたため、総合大学である慶應大学を志望することにしました。

最終的には入学した商学部に加えて、総合政策学部に合格することができましたが、法学部FIT入試をはじめ、合格した学部数以上の不合格という結果に直面し、何度も苦い経験をしたのを今でも鮮明に覚えています。

この記事を見る皆さんには、僕の経験と同じような経験をしてほしくないとの思いから、不合格となったAO入試での内容に関しても触れました。共通テストの導入や新型コロナウイルス感染症の影響などによって入試の先行きが見えず、受験に生きず待っている受験生の役に少しでも立ててもらえたら嬉しいです!

AO入試(法学部FIT入試B方式)に向けて

まず、僕は一般入試の前に、AO入試、具体的にはFIT入試B方式での合格を目指しましたので、その経験をお伝えします。

高校二年生の2月頃に専門の塾に入会し、志望理由書・志願者調書の作成、小論文対策、そして二次試験の面接対策に至るまで全て塾のサポートを受けていました。そして、高校三年生の6月の終わりまでは、志望理由書と小論文の対策にFIT対策の大半の時間を当てていました。その後の7月頃から、志願者調書と面接対策を始めました。

法学部FIT入試B方式の対策

以下、法学部FIT入試B方式の対策を、試験ごとに具体的にお話しします。

志望理由書

実際に書き出す前に、ブレインストーミング、読書、ネットサイトの閲覧などによって、自分の過去の経験に法学部的な学びに結びつけようとしました。そしてその作業を終えた後に、将来の目標と高校三年次の僕との間にある差を埋めるために、慶應大学の法学部での学びが何より必要だということを説得的に文章にしました。

もちろん塾のサポートを受けつつも、学校の先生、文章を書く仕事をした親戚、FIT合格者などに添削を受けるようにしていました。このことはもちろん有益であったとは思いますが、このことが不合格となった一因にもなったのかと考えています。(後述します)

小論文対策

塾に保管されていた、大学の過去問を一つずつ書いてみて、添削を受ける。合格レベルの内容を書けるようになるまで、この作業を何度も繰り返しました。

志願者調書

主に二次試験で使われる書類と言われています。なので志望理由書ほどの重要性はないかと思います。

また、志願者調書に書く内容は志望理由書を書く中で見出すことが多いので、直前期(7月頃〜)に作成しても、満足いく書類を完成させることができました。これに関しても、塾、学校の先生などに添削をお願いしていました。

面接対策

塾が開講した講座を夏に2回ほど受講しました。そこでは喋り方や話す内容に関してアドバイスをもらえたので、それ以上に対策することはありませんでした。

結果

高校3年生の一学期の間には一日5時間ほどをFIT入試に当てていたこともあってか、一次試験を突破することができました。しかし、残念ながら二次試験を突破することはできませんでした。

今更落ちた原因を分析するのは仕方がないかもしれませんが、この原因は人に頼りすぎたことにあると考えています。

FIT入試に限らず、AO入試では「本人の」能力が問われる試験です。提出書類を色々な人に添削してもらうことは、より精度の高い書類を作成するにあたって良いことです。しかし、添削してもらうと同時に自分の文書作成能力を高めなければ、二次試験の小論文で大学側に添削してもらったことが見透かされています。

どうか、FIT入試にチャレンジしようと考えている受験生は、自分の力で試験に臨むことを心がけてください

一般入試対策

一般入試対策は、FIT入試対策と同時並行する形で、高校二年生の3月頃から始めました。国公立大学を志望していたわけではなかったのですが、何となく5教科6科目勉強していました。

英語

もともと英語を得意としていて、高校一年生の終わりに英検準一級を取得しました。ただ、勉強をしないで慶應の入試を受験できるほど能力があったわけではなかったので、入試直前まで勉強を続けました。

高校三年の夏休み前までは一日一つ、慶應大学とだいたいレベルが同じくらいの大学入試問題を解いて、復習することを習慣としていました。

高校の方針で生徒全員がセンター試験を受験しなくてはならなかったので、一月最初の二週間はセンター試験に向けて勉強しましたが、その期間を除いては、夏休み以降は学部を問わず慶應大学の過去問を解くことを自分にノルマとして課していました。

また、通学中に文法書のForestNext Stage(ネクステ)単語帳の鉄壁をペラペラ読んで知識対策しました。

数学

夏休みまでは、駿台出版のカルキュール数学シリーズ大学への数学を用いて勉強しました。二学期以降は、センター試験期間以外では慶應大学文系学部の数学の入試問題を延べ20年分ほど解きました。

ただ解くだけでなく、間違えた問題に似た問題を持っていた参考書の中から選んで解くことで、内容の定着を図りました。センター試験が近づく時期にはセンター試験の過去問を解きましたが、直前期には時間を測って入試問題を解きました。

日本史

基本的に学校の授業をもとに通史の勉強をしました。また授業で習った事項を、山川出版社から出ている、慶應義塾大学入試対策用日本史問題集という問題集で確認していました。

ただ、慶應大学の入試に対応するためには教科書レベルを上回る内容が必要となります。その情報を手に入れるために、駿台の季節講習と直前講習を受講しました。

もちろん日々の勉強も大切ですが、日本史という科目には、直前に知識を詰め込むことで入試を乗り切ることが必要な側面があります。試験が近づいた際に暗記することで、商学部レベルまでは対応することができました。

理科基礎

この科目は本当に趣味で勉強していました。というよりもむしろ、センター試験を直近にして慶應の入試で使う科目の勉強に行き詰まっていたので、その内容から目を背けるために勉強をしていたのかもしれません。具体的には、リードLightノート生物基礎解決! センター 化学基礎を移動時間にパラパラ見て勉強していました。

小論文/国語

小論文については、FIT入試で対策をしていたので、特別な対策をしていませんでした。特に総合政策学部の入試問題については、過去問を解くことはしませんでした。

ただ、知識を身につけるのは大切です。僕は、学校の社会の先生が雑談で喋る話を頭の隅においておき、それを直前に思い返すことで小論文を書くことができました。

また、併願校を受験する際や、センター試験を受験する際に利用した国語についても、それまでの入試対策で得た知識を総動員すれば、合格ラインを超えることはできました。ただ、これはたまたまうまく行った方法であって、本来であればもっと体系的に勉強する必要があると思います。

結果

最初に書いた通り、慶應大学に関しては商学部と総合政策学部に合格することができました。その他の合格校については以下の通りです。

・早稲田大学社会学部
・横浜国立大学経営学部(前期)
・上智大学経済学部

など

恥ずかしくてかけませんが、合格校の数と同じくらい不合格という結果をもらっています(笑)。私立大学は一日の試験だけで合否が決まってしまいます。併願校で不合格となったからと言って諦めるのではなく、最後まで第一志望校への思いを貫いて合格を勝ち取ってください!

さいごに

受験は精神的起伏とどう付き合って行くかがとても重要です。それを克服するために、信頼できる先生を科目ごとに自分で決めておくことは有効です。

僕も実践していました。勉強に行き詰まったらその先生にすぐ相談する、だいたい話が盛り上がって無駄話をしたりして肩の力が抜ける、そしてまた勉強する意欲が生まれる。これを繰り返すと、自然と勉強内容が身について行くはずです。

ただ、人に頼っているだけでは実力はつきません。自分を自分で律する事もまた重要です。受験、特に私立大学入試はマーク問題がほとんどであるので、合否が運によって決まる事もしばしばです。従って、勘が冴えていれば、合格する事も無理ではないのです。そういう意味では勉強は試験場での勘の精度を高める手段でしかないとも言えます。

それでも勉強するからには、結果がついてほしいと誰もが思うでしょう。極論を言ったものの、勉強する事で合格する可能性を高めることはできます。その際に必要なのは、合格するために必要な水準があることを認めることです。受験生は、その水準といまの自分の実力との差を認識し、その間にある実力の差を埋める勉強を淡々とすれば良いのです。

そのためにまずは、模試などの客観的な指標や過去問演習を通じて、自分の勉強の実状を確かめることから始めて見てください。そうすることで、自ずとやらなくてはならないことが見えてくるはずです。

最後に、、「これは絶対にやり遂げる」、と決めたことをやりきる、貫徹することが不可欠です。もし塾や予備校に所属していたとしても、そのような機関は合格するための知識を提供してくれるだけであり、言うことを聞いているだけで受からせてくれる場所ではないのです。

そのことを認識し、「自分で計画し、その計画を達成できたかチェックする」、これを繰り返せば、自然と合格に近づいてゆくと信じています。来年この記事を読んでいただいた全ての人が望み通りの結果を得られることを祈っています。頑張ってください!

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慶應義塾大学商学部に2020年入学しました。AO(法学部FIT)入試を受験したものの、二次不合格でした…しかし、その経験を糧に、一般入試ではSFC総合政策学部にも合格できました!小論文に悩む受験生の力になれたらと思っています!

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