こんにちは。
今回は慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験生なら知らなければ他の受験生に差がつけられてしまうかもしれないテクノロジーを解説していきます。
以下のテクノロジーを解説している書籍や記事は山ほどあると思いますが、今回は慶應SFC受験生向けにアレンジしてお伝えしていきます。
特に環境情報学部の小論文ではテクノロジーについての教養があるとだいぶ見通しが良くなったり、質の高いアイディアを短時間で出せるようになったりします。
新しいテクノロジーの出現を手放しに喜ぶのでも、怯えるのでもなく正しい知識をつけて正しく使いこなせるようになりたいものですね。
ですから、ざっと以下の内容に目を通すだけでも構いませんし、気になる見出しから直接その解説ページに飛んでいただいても問題ないので、読んでいただければと思います。
このテーマは書くことがたくさんあるため、全11回のシリーズでご紹介いたします。
ただし、時が経過するにつれたどんどん新しいテクノロジーが台頭してくるため、その際は必要に応じてまた紹介いたします。
今回も前回に引き続き話題のテクノロジーについてご紹介します。
それでは、本題に入っていきましょう。
生分解性素材
生分解性素材とは、自然環境下で微生物や酵素の作用によって分解され、土壌に還元される素材のことを指します。
一般的なプラスチック製品は、石油から作られるため、自然環境下では非常に長い時間をかけて分解されますが、生分解性素材は石油からは作られていないため、短時間で分解され、環境への負荷を軽減することができます。
生分解性素材は、主に植物由来の素材で作られています。
例えば、トウモロコシやサトウキビから作られた植物性プラスチックは、生分解性素材の代表的な素材の1つです。
生分解性素材の例としてポリ乳酸などが挙げられます。よく高校の化学の教科書にも載っているのがポリ乳酸でできた液体の容器の写真です。
また、紙や木材、デンプンなども生分解性素材の代表例です。
生分解性素材は、石油由来のプラスチックと同様の性質を持ちながら、環境への負荷が少ないため、注目されています。例えば、海洋に流出したプラスチックごみが生態系に与える影響を軽減するため、海洋ごみ問題の解決に取り組む国や企業では、生分解性素材の使用を推進しています。
しかしながら、生分解性素材は完全に自然分解するため、耐久性が低く、強度や耐熱性が低下することがあります。そのため、生分解性素材の使用には注意が必要であり、使用目的や環境への影響を慎重に考慮する必要があります。
遺伝子組み換え
遺伝子組み換えは、遺伝子工学とも呼ばれ、生物のDNAを変化させ、その形質や特性を変化させる技術です。特定の遺伝子を追加、削除、変更するなど、さまざまな方法で行われます。
遺伝子組み換えは、農業、医療、研究など幅広い分野で利用されています。
農業では、害虫や病気、除草剤に強い作物や、栄養価や保存性を高めた作物を開発するために、遺伝子組み換えが利用されています。また、医療分野では、嚢胞性線維症や鎌状赤血球貧血などの遺伝性疾患の治療法の開発に遺伝子組換えが利用されています。
遺伝子組換えには、大きく分けて体細胞組換えと生殖細胞組換えの2種類があります。
体細胞改造は、生物の特定の細胞のDNAを改造するもので、その個体のみに影響を与え、子孫には影響を与えません。一方、生殖細胞改変は、生殖細胞のDNAを改変するもので、次世代に引き継ぐことができます。
遺伝子組み換えは、生物の遺伝的構造を変えることによる潜在的なリスクや倫理的な影響を懸念する人々がいるため、論争や議論の対象になっています。
遺伝子組み換えは、新たな病気の発生や環境への悪影響など、予期せぬ結果をもたらす可能性があると批判しています。一方、遺伝子組み換えは、食糧難や病気といった差し迫った問題に対処するための貴重な手段であるとする意見もあります。
簡単にまとめたいと思います。
遺伝子組み換えは、農業から医療まで幅広い分野に影響を与える可能性を秘めた強力な技術です。しかし、遺伝子組換えの潜在的な利益とリスクを慎重に検討し、倫理的かつ責任を持って使用することが重要です。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回の記事では慶應SFC受験生なら知っておきたい最新テクノロジーについて高校生でもできるだけ理解しやすいように解説していきました。
次回もこれを知った皆さんだけが受験に有利になるような情報をお伝えしていければと思っています。
これらの技術はあなたが日々勉強をしている最中にも刻々と進化していきますから、自分でも気になったものを調べてみることをおすすめします。
ITmediaやTechChrunchなどのサイトがおすすめです。
こうした最新技術に関するリテラシーは、受験に限らずこれからの社会を生き抜く上で必須と言っても過言ではないでしょう。ですから、中高生のうちから基礎的な知識を頭に入れた上で、実際に触れるなどすることで身近に感じていってほしいと思います。
そうすることで、それが受験対策としても功を奏する日が来るのではないでしょうか。
応援しています。