#1, #2に続いて、受験1年前にやるべきことを解説していきます。
この記事の目次
現役生向け
現役生では、多くは高校に在籍しており、受験生であると同時にたった3年間しかない高校生活の最後の年でもあります。
したがって、そうした事情も勘案しながら、アドバイスをお伝えします。
高校生活でやり残したことはないか考える
高校3年生でも、多くの学校で何かしら学校行事が残っていることでしょう。
体育祭、文化祭など期待が広がると思います。
卒業してしまってから、「ああ、あれを頑張っておけばよかった」と後悔しないためにも、今のうちから、どうしても力を入れたい行事はあるか、考えてみましょう。
行事でなくとも、友達や恋人との時間をできるだけ大事にしたいというのもあなたの選択の自由です。受験勉強の価値と天秤にかけてどちらどれくらいとるか、後悔ないようにしてください。
ちなみに、どこかで耳にしたかもしれませんが、異性同士の恋愛において、男子は受験に落ち、女子は受かる、という話があります。
しっかり全国規模で統計をとらないと、正確なデータは把握できませんが、私の体感としてはこれはある程度頷けます。
男子の方が、やるべきことを犠牲にして、恋人に傾倒してしまうのかもしれませんね。
ですから、念押ししておきますが、後々後悔しないように、一歩引いた目で自分を捉えるようにしてみてください。
どちらにせよ、あなたの高校生活は泣いても笑ってもあと1年程度で終わってしまいます。
否応なく卒業しなければならないのです。
1秒1秒を大切にして、自分がやりたいと思ったことを、できるだけ実現できるような選択をとってほしいと思います。そうすればきっと卒業も清々しい気持ちで迎えられ、高校に未練がなくなるはずです。
最低でも一人は高校の先生と気軽に相談できる関係性を築く
現役生の大きなメリットは、学校の先生との繋がりが比較的持ちやすい点にあります。
ですから、最低でも一人は、勉強全体の相談ができる馬の合う先生を見つけ、関係を構築しておくべきでしょう。
自分が伸ばしたい科目の先生であれば、適切なアドバイスを仰げるかもしれませんし、直接勉強に関することでなくても、客観的にみて体調が悪くなさそうかみていてくれる、生活全般での相談に乗ってくださることもあります。
先生にサポートしてもらっていると、そのうち「この先生にいい報告がしたい」と思ったり、勉強のモチベーションが低下したりしてしまっても「あの先生の期待を裏切ることになる」と気持ちを引き締めるきっかけにもなりえます。
友人との付き合いを大事にする
受験は、最後は試験を個人で受けなければいけません。ですが、そこに至るまでで友人同士、教えあったり、支えあったりすることは何ら問題ありません。
卒業してから振り返るとよくわかるのですが、高校時代の同期は学校行事の思い出など共有するものが多く、月並みですが何にも代え難いかけがえのない一生の財産です。
もちろん、傷の舐め合いをするような友人関係はあまり良いとは言えませんが、互いに刺激をし合えるような良好な関係ならば大事にすべきでしょう。
慶應SFCは、ともに未来を描き、つくる仲間を、入試を通して募っています。
多少学力が高かろうが、周りの人間を大切にできない人に、未来を作るチャンスが巡ってくるとは思えません。
一人の人間だけで描ける未来は、たかが知れています。結局、何か大きなビジョンに向かって歩むときには、他者と共同する必要があります。
友人関係を大切にし、そういったことにも思いを馳せていると慶應SFCの入試の対策にもつながってくると考えられます。
続いて、浪人生向けに情報を解説していきます。
浪人生向け
今年度不合格だった理由をできるだけ詳細に押さえる
あなたは今年度残念ながら受験に不合格でした。
その現実に向き合うことは、すぐには厳しいかもしれませんが、なぜダメだったのか、当時の状況を再現し詳細に分析することは、これからの勉強で向かうべき方向を決める重要なヒントになります。
過去問では楽々受かるはずだったのに、なぜか本番で力が出しきれなかったのか。
受験日までに目標の水準まで学力を上げることができなかったのか。
自分の敗因を事細かに整理しましょう。本気で受験に臨んだ経験は、決して現役生が持ちえない、あなただけの強みです。
勉強できる場所を複数考えておく
続いて、浪人するとなると今まで例えば高校で勉強できていたかもしれませんが、なかなかそうはいきません。
とすると、塾に通うか、自宅でずっと勉強するという形になります。
受験生の時は、移動時間でさえももったいなく感じ、ずっと自宅に篭ることも珍しくはないでしょう。究極論、集中できる環境は人それぞれなのですが、それでは身も蓋もありません。
どうしても自宅や塾で集中できなくなった時のための代替案を考えておくことを強くすすめます。
この時は、何となくカフェ、図書館と想像するのではなくて、具体的などこどこにあるカフェ、どこどこの図書館の〇〇の自習スペース、△△というファミレスなどと、場所の候補を作っておきましょう。
そうすれば、いざ集中力が切れた時でも、場所を調べることなくすぐに勉強を再開することができます。
メンタルが落ち込んだらすることを考える
浪人生は、現役生よりもさらに孤独になると考えられます。
実際に校舎がある塾に通う人はまだ良いのですが、そうでない人は要注意です。
上での項目と繋がってきますが、今までコンスタントに高校に通い、少なくとも誰かしらとは話すことがあったでしょうが、下手をするとそうした機会が一切なくなってしまいます。ご家庭の環境によっては、起きてから寝るまで誰とも話さなくなってしまうかもしれません。
それでは、メンタルが落ち込んでしまうのも自然なことでしょう。
一人でも、同じ浪人生仲間や、受験生の後輩など話せるようにしておくのも良いですし、決めた時間は趣味をする、仮眠をとる、とメンタルを回復させる方法を考えておきましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回は、これから受験に取り組むにあたって具体的な戦術のお話には触れていませんが、その前提となる向かうべき方向性や、合格に向かって歩みを進めるための障壁となりそうなものを挙げ、その攻略方法を共に考えることとしました。
このタイミングで、向かうべき正しい方向を見定め、今後具体的に何をすべきかを考え抜き、着実に力をつけて行ってほしいと思います。
応援しています。