皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
この記事では、慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験生にぜひともやっておいてほしいことを、皆さんと歳が近い僕の視点や経験からお伝えできればと思います。
普段は割と真面目な受験生向けの解説記事を書いていますが、今回は勉強にかかわらず高校生活全般についてお伝えできればと思っています。
そもそもなぜこのような記事を書こうと思ったかと言いますと、これを読んでいる皆さんに高校生活を充実させ、一片の悔いも残らないようにしてもらいたいからです。
高校生活を勉強漬けの日々を過ごし、晴れて大学に入学できたとしても、勉強が好きで好きでしょうがない人ならば問題ないですが、そうでない人はもっと高校生活、さまざまなことに精を出した方が悔いが残らないと思いますよ。
こうした考えから、抽象的な表現が多めになってしまう部分はご容赦ください。
ということで今回は、慶應生としてSFC生として、ひいては大学生として少しだけ先をいく立場からこうしておくと充実できると思うよ、ということをお伝えしていきます。
もちろん、ここに書いてあることを一つ残らずやらないと悔いが残るかと言われると、人によると思いますから、あくまでそんなことを言ってる人もいるな、くらいに受け止めて、納得したものは取り入れてみるくらいで十分です。
自分の生活スタイルの確立
よく言われることではありますが、大学生になるといくら課題を出さず怠けていても誰からも文句を言われません。強いていうなら友達から心配されるくらいです。
しかも多くの場合、日本の現在の教育だと、小中高大の中で重要な学歴は大学になるため、大学院など例外はあるものの大学に入った時点で満足する人が多いのが現状です。
ですから、堕落しようと思えばいくらでもできてしまいますし、大学入学と同時に手持ち無沙汰になる人も多いんですね。となると、大抵は人間は楽な方に流されますからろくに勉強しなくなることが多発します。それもまた一つの人生と言われればそれまでですが、惰性で大学生活を過ごして満足できるのでしょうか。
そうならないためにも、高校生の比較的生活スタイルが確立しやすい時期から、意識しておくことをお勧めします。できれば、朝早起きするのを習慣化しておくと大学入学後もスムーズに生活に馴染みやすいです。
しかし、朝型夜型は遺伝で決まっているのではないかという研究結果もありますから、夜型の場合は無理する必要はないと思います。
かくいう僕も夜型ですし、僕の高校にも夜型で朝は遅刻ギリギリにくるような友人が何人もいましたが、そういう人に限って東大や早慶などの難関大学に合格していることも多いです。
ですから、高校生のうちは自分がどっちの型なのかだけでも把握しておけると良いですね。ちなみに、SFCでは英語以外の言語のインテンシブという週4日のコースを選択すると、多くの場合必修で1限が週2以上になります。
しかし、どうしても夜型の傾向が強い場合にはベーシックという週2のコースや英語を選択することで必修にくる1限の数を減らせます。
あとは1限に開始する自由科目を履修しなければ良いのでその辺りのフレキシビリティはあるということを覚えておいてください。
体調管理
生活スタイルとも似通っている部分がありますが、体調管理は非常に重要です。
なぜ体調管理が必要なのか、その理由を2つに分けて話します。
- 受験直前期のパフォーマンスを最大化するため
- つまずくのを防ぐため
上の生活スタイルの確立にも近しいものがありますが、自分の体調がどのような条件、例えば何時間寝て、何をいつ食べ、どれだけ身体を動かすかなどによってどう変化するのか把握するのはとても重要です。
これは、比較的勉強以外に時間が割ける高校低学年の時にできるだけやってほしいのですが、自分のベストパフォーマンスを発揮するための条件を知っていると、受験直前期の不安が和らぎます。
受験期特有のストレスやプレッシャー、とりわけ直前期のものは今の皆さんの想像より辛いです。辛いといってもどういう類の辛さなのかイメージしづらいと思いますので、僕の例になりますが、形容してみますね。
受験期の辛さというのは、
今自分が一生懸命時間をかけて成し遂げようとしていることが果たして自分の幸せに役立つのか、
はたまたなぜ自分はこんな毎日人ともあまり話さずに問題を解き続けなければならないのか……。
最新のテクノロジーを使えば一瞬で答えが出るような問題を解けるようになるためにわざわざ自分が時間を割く必要があるのか。
勉強に割いている時間の代わりに、犠牲にしている何か大切なものがあるのではないか。
本当に合格できるのか。
合格できたとして、理想の大学生活が待っているのか。
パッと挙げるだけでもこのような不安がつきまとってきます。
さらによくあるのが、こうした不安から闇雲に勉強時間を伸ばそうとして、途中でバーンアウト(燃え尽き)したり、睡眠不足になってさらにメンタルが悪化したり……。
といった二次被害や負のスパイラルのようなものもあります。
人間、極度のストレスにさらされ続けると、だんだん正常な判断力がなくなってしまいます。そんな中では、ストレスの要因となる要素を分析して、一つずつ取り除いてあげることが重要です。その要素の一つにあたるのが、体調なんですね。
いくら勉強を頑張っても、当日のコンディションが悪ければそこで終了です。そんな不安を吹き飛ばすためにも、「自分は今まで色々体調を整えるために試行錯誤してきて、その中ではこの条件が自分のベストを引き出せる」と思えると、自信になります。
ですから、ぜひ試行錯誤してみてください。
もう1点、つまずくのを防ぐため、ということですが高校での授業進度は一般的に小中学校よりも早いことが多いです。
ですから、シンプルに考えて、体調を崩して学校を休むと授業に置いていかれるリスクが上がるのです。
その分を自分でカバーできるほどの実力と時間的余裕があれば問題ないですが、そうでない場合は非常に危険です。
体調管理、耳にタコができるくらい色々なところで注意されていることだとは思いますが、基礎を侮らないでほしいと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回は、慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験を希望する高校生に向けて、是非ともやってほしいことを紹介していきました。
皆さんの高校生活が充実したものになるよう、そしてその豊かな経験を総動員して受験に臨めるよう、応援しています。