こんにちは。
突然ですがみなさんは、情報入手や整理の方法を意識しているでしょうか。
数百年前と比べて目にする情報量が爆発的に増えた今の時代、限られた時間の中で質の高い情報を選ぶのは重要なことです。
それは、大学入試にも2つの点で直結します。
試験までの学習と試験本番の読み込みです。
慶應SFC特に総合政策学部は、例えば2023年度の入試問題を見ていただくと分かる通り現代の政策にどれだけ精通しているかが問われるような出題がされています。
これはつまり教科書や参考書に書かれた内容だけを覚えるのでは不十分だということです。
受験期であろうが、世の中に目を向けてほしいという大学からのメッセージではないでしょうか。
さらに、環境情報学部でも過去に最新技術についての知識があった方が悩む時間が短くて済むような問題が何度も出題されています。
小論文はもちろんのこと、SFCは両学部の英語の学科試験で情勢や最先端技術をテーマにした問題を出題しています。
しかしながら、現実問題大半の人は英語や数学といった学科試験の対策で手いっぱいで、余裕がある人でも小論文の演習で留まり、受験対策として最新情報を得る人は少ないのではないでしょうか。
もちろん小論文の対策までで合格できる人もいますが、合格率を少しでも上げるとしたら慶應SFC側が受験生に知っておいてもらいたい予備知識を頭に入れておくべきでしょう。
そこで今回は、時間が限られた中でも効率よく情報を集め、整理するためのツールをお伝えしていきます。
この記事の目次
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIによって開発された自然言語処理技術を採用した大規模な言語モデルです。ChatGPTは、様々なトピックに関する質問に答える、会話をすることができるため、受験勉強の情報収集にも役立ちます。
自分が深めたいトピックについて自分の習熟度に合わせて解説してくれますし、そのトピックと関連深いようなキーワードを教えてもらうこともできます。
現在、大学内でもChatGPTの名前を聞かない日はないというくらい盛り上がっていますし、僕自身も使わない日はありません。
しかし、情報ソースが偏っている可能性がある点、古い点、差別的な回答をする可能性がある点など様々な問題も考えられます。
非常に強力な使い方、問題点などについては別で記事を書こうと思いますが、ここでは簡単に受験勉強の情報収集に使えそうなChatGPTの使い方をいくつか紹介しておきます。
- 深めたいテーマのキーワードを聞く
- 質問した上で、回答のソースも明記するように書く
おそらくChatGPTは今後どのような生き方をするにせよ使いこなせる人と使いこなせない人でどんどん差が広がってしまうようなツールだと思います。
ですからぜひ自分で一度使ってみることをお勧めします。
Evernote
Evernoteはテキストや画像、音声、動画など様々な形式の情報をまとめることができるクラウドストレージサービスです。
ノートブックやタグを使って情報を整理した上で、検索機能で効率的に情報を取り出すことができます。
例えば、画像形式で保存した資料についても、画像内に検索したキーワードがないか一瞬で確認できます。ちなみにこれをOCR技術といって、様々な分野で活用されているのでぜひ興味を持った方は調べてみてください。
僕は受験生時代、これを使うことで小論文のテーマに関して前に調べた情報などをすぐに取り出すことができてだいぶ時短になったと思います。
さらに、Webページを丸々クリッピングできるツールなどと併用することで、前に見て保存しておいてWebページの中の単語なども調べることができるので、ぜひ活用してみてください。
無料版と有料版がありますが、無料版でも十分受験の役には立つと思います。
Apple純正のノートアプリ
こちらもEvernoteと同じような機能が使えます。
Apple系のデバイスを持っている方はぜひ使うことをお勧めします。
マインドマップ系
みなさんマインドマップはご存知でしょうか?
マインドマップは、アイデアや情報を整理するための図式の一つで、一つの中心テーマから枝分かれして、キーワードやイメージを結びつけた図を作成することで、アイデアの発想や整理、記憶の補助などに使われます。
中心となるキーワードを書き出し、その周囲に関連するアイデアや概念を枝分かれさせていくことで、情報を整理していきます。また、キーワードに色やイメージを付けたり、形を変えたりすることで、イメージを付与し、記憶に残りやすくすることもできます。具体的には、ビジネスプレゼンテーションやプロジェクト管理、アイデアの発想など、幅広いシーンで使われています。
読書をしている時や何か特定の調べたいものがあるときにマインドマップを使うと、簡単に構造的に整理ができます。これは紙とペンでももちろんできますし、最近ですとオンラインのツールもあり、紙とは違って要素を動かすことが簡単にできます。
僕も高校生の時はよく使っており、一つのテーマについてアイディアを掘り下げる他、生物の定期テスト勉強の際に教科書の内容を構造的に暗記するツールとしても使用していました。
ここではそのオンラインのツールを具体的にいくつか紹介します。
Miro
Miroとは、情報整理・共有を行うためのオンラインホワイトボードのようなツールです。Miroを使えば、複数人での共同作業が容易に行えるため、プロジェクトやアイデアの共有に便利です。
Miroでは、テキストや画像、動画、PDFなど、さまざまな形式のファイルを取り込むことができます。また、ノートやステッカーなどのオブジェクトを自由に配置することができるため、情報を視覚的に整理することができます。
Xmind
XMind(エックスマインド)とは、マインドマップを作成するためのツールです。マインドマップは、アイデアや情報を分かりやすく可視化するツールです。テキストや画像、リンクなどの情報を簡単に入力し、ツリー状に整理することができます。また、カラーやアイコンなどを使って視覚的に整理することも可能です。
XMindは、マインドマップの作成に特化したツールであるため、情報の整理において非常に効果的です。
学術論文
ネットにはあらゆる情報がありますが、その中でも比較的信頼性の置けると言える情報ソースが学術論文です。
中高生で学術論文を読むという機会はそうそうないかと思いますが、これを知って読んでおくと他の受験生と差をつけられると思いますので、ぜひ読んでみてください。
ここでは、論文を調べるツールの中で有名なものをいくつか紹介します。
Google Scholar
Google Scholarは、学術的な文献を簡単に検索できるウェブサイトです。
最新の研究結果や知見を手軽に取得することができます。
学術論文は無料で読めるものと有料のものがあるのですがGoogle Scholarで検索できるものの中には無料の文献も存在します。
また、引用文献を調べることも簡単であり、自分が興味を持っているテーマに関する他の文献を見つけることもできます。
さらに、Google Scholarで閲覧する文献は、学術的な専門用語や複雑な文章構造を含むことが多く、それを読むことで専門的な知識や読解力を身につけることもできます。
Google Scholarを利用することで、中高生の皆さんは情報を得るだけではなく自然と科学的な教養や専門用語が多い文章を読む耐性がついてくると思います。
ちなみに、大学に入ると大学と有名な科学雑誌(論文が掲載されるところ)と契約を結んでいることも多いです。
大学入学と同時に配布される大学アカウントを利用すると高い購読料を追加で払わなくても有料の論文にアクセスできるようになることも多く、その点を魅力に感じる人も多いかもしれないのでお伝えしておきます。
CiNii
CiNiiは、日本の学術情報を簡単に検索できるウェブサイトです。このサイトを利用することで、日本の大学や研究機関で発行された学術論文や卒業論文、図書などの情報を手軽に取得することができます。CiNiiは、日本語の文献に特化しており、Google Scholarなどの海外のサイトでは見つけることが難しい日本語の学術情報を検索することができます。
また、CiNiiには、利用者がアカウントを登録することで、自分が検索した文献の履歴や保存した文献のリストを作成することができる機能もあります。さらに、特定の研究分野に特化した検索も可能であり、自分が興味を持っている分野の最新の研究成果やトピックを追跡することもできます。
Google Scholarとは異なりこちらは日本の文献を調べる際によく使えるものです。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回は慶應SFC受験生なら知らないと他の受験生と差がついてしまうかもしれない情報管理ツールを紹介していきました。
慶應SFCではどんどん新しいものを取り入れて、良いところと悪いところを自分なりに考え、使いこなしていこうという風潮があります。
今回紹介したツールを使うのは慣れていない人からしたら初めは難しいことかもしれません。ですが、大学に入学したら使いこなさなければならないものも多くあるため、ぜひ今のうちから使い慣れておいて損はないと思います。
最新技術も駆使しながら効率よく合格を掴み取っていただけたら嬉しいです。
応援しています。