みなさんこんにちは!慶應義塾大学総合政策学部2022年卒のいりすです。
慶応大学総合政策学部・環境情報学部(以下SFC)は、分野横断的な学びやユニークな研究、最先端の設備などで知られていますね。
以前ほかの記事でもご紹介したように、一般入試は2科目から受験できる上に、あなたの「好き」や「得意」をアピールするAO入試の制度も充実しています。
この記事では通信制高校を卒業して慶應SFCに一発合格した私が、社会人・通信制高校生・高卒認定取得者・多浪のみなさんに向けてSFC対策のポイントを解説していきます!
この記事の目次
社会人・通信制高校生・高卒認定・多浪は慶應SFC受験に不利?
小論文のトリセツスタッフとして日々多くの受験生の方々とお話ししていると、よく次のようなご質問をいただきます。
- 社会人でSFCを受験したいけど不安です・・・
- 通信制高校卒だと不利ですか?
- 高卒認定でも慶應SFCに入学できますか?
- 20代以降でSFCに入ると浮いてしまいますか?
その気持ち、とてもよくわかります・・・!
社会人・通信制高校生・高卒認定を予定している方々に向けた受験情報は、現役受験生に向けた情報より圧倒的に少ないです。また、周囲に同じような境遇の人を見つけるのもとても大変ですよね。
しかし安心してください。結論から申し上げますと、社会人、通信制高校生、高卒認定を予定している方、複数年浪人している方でも慶応SFCに合格することは十分に可能です。
実際この記事を書いている私も通信制高校を卒業しましたし、周囲にもそのような学生がたくさんいます。
SFCは多様性を重視しており、公式の統計情報はないものの20代後半より年上の学生はたくさんいます。 あくまで体感ですがそのような方は全体の2、3割くらいな気がします。
私の友達も20代後半〜30代の方がたくさんいますし、中には子育てをしながら大学に来ている方もいます。お子さんのお迎えなどで早く授業を抜けなければいけない事情がある方には配慮をしてくださる先生もいます。
このように慶應SFCには様々なバックグラウンドを持った学生がおり、お互いの人生における選択や経験をリスペクトする雰囲気があります。お互いの年齢もあまり気にしません。なので10代ではないからといって友達ができなかったり、浮いてしまったりということはほとんどないと思います。
しかし、上記のような方が慶應SFCを目指そうとする場合は現役生とは少し違う戦略を立てるのがおすすめです。一緒に見ていきましょう!
SFC受験:社会人・通信制高校生・高卒認定・多浪だとAO入試でマイナス評価?
社会人、通信制高校生、高卒認定を予定している方、複数年浪人している方々に声を大にしてお伝えしたいことがあります。それは、
『違いは強みだ!!』
これに尽きます。
- AO入試ってスーパー高校生じゃないと受からないんじゃないの?
- 大会入賞などの経歴がないからAO入試は無理かも・・・
- 現役生じゃないとマイナスな評価をされるんじゃないか?
このような思い込みからAO入試という選択肢を最初から排除してしまっている方も見受けられますが、それは非常に勿体無いです。
私も全日制高校を不登校になり、そのあと通信制高校に転校した過去があります。世間的には通信制高校や高卒認定にマイナスなイメージを持つ人もいて、自分に自信を持てていませんでした。
しかし当時のSFC学部長の「ある言葉」がきっかけで、「ほかの人とは違う経験をしていることは強みなんだ!」と自信を持つことができ、結果SFCにAO入試で一発合格できたのです!
輝かしい経歴や受賞歴よりもっと大事なのは、みなさんがしてきた多くの現役生とは違う経験をいかに言語化し、そこに価値を見出し、伝えられるかです。
SFCは学生の多様性を非常に重視しているので、さまざまなバックグラウンドや人生経験がある学生に入学してもらうことはSFC側にとっても大きなメリットになります。
不登校や転校、挫折などの経験がある方にとっては辛いことも多いですよね。しかし、そのような経験があるみなさんにしか見えない世界があると思います。
ほかの人がしたことない経験を若い年齢でしたということは、完全なる強みであり、大きなアドバンテージです。ぜひ自信を持ってチャレンジしてほしいと思います。
SFC受験:社会人・通信制高校生・高卒認定・多浪の方におすすめな一般入試合格最短ルート!
慶應義塾大学の学部(大学院を除く)には社会人入試制度はありません。
しかし、ほかの記事でもお伝えしたとおり総合政策学部・環境情報学部は最低2科目から受験することができます。
受験科目や試験形態はなんであれ合格してしまえばこっちのものです。入学してからの差別などもありません。
とはいえ社会人、通信制高校生、高卒認定を予定している方、複数年浪人している方には以下のような不安があるのではないでしょうか。
- 授業がないから独学するしかない
- 仕事との両立が難しい
- 進路相談できる人がいない
- 情報交換ができない
- 添削してくれる人がいない
「やっぱり現役生じゃないと受験は不利なんじゃないか・・・」と思ってしまうかもしれません。でも大丈夫!
実は、これらの不安は一見すると不利な点のように思えますが、捉え方と行動のしかたによっては現役生よりもアドバンテージになるんです!
以下はそんなみなさんに向けて対策方法を伝授します!
対策1:慶応SFC入試だけに特化した集中対策をすべし
先述のとおり、SFCは最低2科目から受験できます。
外国語・数学・情報のうちどれかご自身の得意な1科目+小論文で合格できます。
ですのでお仕事やほかのことで忙しいという受験生は、学校や予備校の必要ない授業を受けることなくSFC入試だけに特化して受験勉強をすべきです。
現役生は卒業のためにSFC入試に必要のない授業や模試などを受けなければなりません。しかし極端なことを言いますが、SFCだけを志望しているのだったら使える勉強時間のすべてをSFC入試科目の勉強だけに割くのがもっとも効率的です。
その点で、社会人、通信制高校生、高卒認定を予定している方、複数年浪人している方は学校の授業や行事などに縛られることなく対策ができるという点で大きなアドバンテージを持っています。
じゃあ具体的に何をどのくらい勉強したらいいの?という点は以下でご説明します。
対策2:とにかくまずは過去問を解くべし
私たちは小論文のトリセツスタッフとして、日々多くのSFC受験生たちからお問合せやご質問をいただきます。その中でもっとも多いのが、以下のような内容です。
- 小論文は一度も解いたことがないけど今から合格できますか?
- 過去問はまったく見たことがありません
- 模試を受けてるけど自分のレベルがわかりません・・・
ほかの記事でも何度も申し上げていますが、SFCを志望するなら真っ先にまず過去問を解いてみてください。
最初はまったく歯がたたないかもしれませんし、現状に愕然とするかもしれません。それでもいいのです。現役SFC生のスタッフたちも最初はみんなそうでした。
大事なのはまずゴールを知ること。
これからあなたが山に登るとして、標高が何メートルなのか、天候や山の形、性質はどんなものなのかまったく知らなければ効率よく頂上を目指せません。
それと同じです。
いますぐあなたの現状と合格までに到達していなければいけないゴールとの差を自覚し、その差を埋めるには何をすれば良いか考えてください。
現状のレベルがどうであれ敵とゴールを知っている受験生は最強です。モチベーションも必然的に高くなります。
対策3:慶應SFCを知る人物と対策をすべし
意外と多くの受験生ができていないことはコレです。
- 一般入試・AO入試に関わらず、SFCのアドミッションポリシーを読んだことがありますか?
- 慶應SFCが求めている学生像を言えますか?
- SFCにはどんな教授がいて、どんな研究がしたいかまで考えていますか?
皆さんもご存知のとおり、慶応SFCの小論文は他大学や他学部のそれと比べて非常にユニーク。
社会人、通信制高校生、高卒認定を予定している方、複数年浪人している方はSFC志望の知り合いや頼れる先輩がいないかもしれません。
また、小論文の添削や進路相談ができる人が周りにいないかもしれません。
そんな状況でもできることがあります。
- ネットや書籍、イベントでSFCのことを調べる
- 一般入試でも自分の志望動機を言語化する
- 現役SFC生と一緒に受験対策をする
- 他のSFC受験生と切磋琢磨する
社会人経験があったり、複数年浪人していたり、挫折経験があったりと一見ハンデがあるような状況でも、SFCに合格したい!と強く思ってこの記事を読んでくださっている皆さんには、どうしてもSFCに行きたい理由があるはずです。
志望度の高さ×SFCに関する知識×SFCに特化した地道な対策=合格
この方程式が示す通り、SFCを知る人物と共に対策をするだけで受験勉強の効率をグンとあげることができます。
小論文のトリセツでは小論文添削サービス(5年分×解き直し1回ずつ)、そしてSFC一般受験を全科目フルカバーできるSFCインテンシブコースを開講しています。
コーチは全員現役SFC生!通信制高校出身や浪人経験があるコーチも在籍しており、みなさんひとりひとりに寄り添って合格までサポートします。
終わりに
最後までこの記事をお読みいただきありがとうございました。
私は全日制高校を辞める際にもいろいろな葛藤があり、さらに通信制高校転校後にはゆく先々で「落ちこぼれなんじゃないか?」「不良なんじゃないか?」と1ミリも根拠のないレッテルを貼られてしまった経験があり、とても辛い時期がありました。
早くSFCに合格して、「私、慶應生なんで!」と言えたら気持ちいいだろうなぁと何度思ったことか・・・。
だからこそ力を振り絞って慶應SFCを受験し、晴れて合格したという経験は一生の誇りです。
入学後は年齢もバックグラウンドも異なる友人に囲まれ最高の4年間を過ごすことができました!
だからこそ全力でみなさんのお力になりたい。そう願っております。
違いは強みだ。この言葉を信じて頑張ってください。みなさんとキャンパスで会える日を楽しみにしています!