みなさんこんにちは。
学校生活はいかがでしょうか。
受験勉強において日々勉強時間を確保しようとはよく言われることだと思います。
ですが、自分で勉強する時間と同じかそれ以上に、みなさん学校の授業に費やしていると思います。この時間を適当に過ごすのと、ちゃんとに意識して有効活用するので成果は雲泥の差がつきます。
そこで、僕の実際の経験をもとに、このようにしたらもっと授業のポテンシャルを引き出せるのではないかという一番意識してほしいポイントを解説していきます。
特に余力があって授業がつまらないと感じている、慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)を志望する生徒はぜひ見てほしいです。
僕が英語受験をしているので、今回は英語版ということでお伝えしていけたらと思います。
#1,#2,#3,#4に続いてそれでは内容に入っていきましょう。
友達の質問を積極的に受ける
ある科目についてずば抜けてできる成果を残し続けていると、その科目についてならあいつはなんでも知ってるという目で見られるようになります。
そこで、驕ってはいけませんが、自分の持っている知識を友達に丁寧に教えると喜ばれると思います。
わからないと言っている友達がいれば面倒くさがらず教えてあげてください。
もしその人が友人でありながら同時にライバルなら、敵に塩を送るような形で抵抗があるかもしれません。ですが、実は学習において人から教わるよりも人に教える側の方が記憶に定着しやすいという研究結果が出ています。
ラーニングピラミッドをご存知でしょうか。
(https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/707/より引用)
詳しい研究内容は自分で調べてほしいのですが、人に人に教えることはあらゆる学習方法の中で最も定着する方法と言われているのです。
ですから、もし勉強で競っている相手がいたとしても安心して相手に教えちゃってください。
内職する
内職とは、授業中に授業の内容とは関係ないことを勉強することです。
中学生や高校生のうちは先生の話を聞かないで別のことを勉強するのは抵抗があると思います。ですが、本来自分の時間の使い方は自由であり、先生の授業を聞くことがその人にとって最善とは限らないのです。ですから、もし授業の内容が簡単すぎて、内職が可能な先生の担当する授業なのであれば内職するのもおすすめです。
僕は、基本授業中は内職をしていて、わからないところを聞くというスタイルをとっていました。具体的には、単語帳で暗記をしたり、別の問題集を解いたりしていました。
授業中内職することの思わぬメリットと言っては違和感があるかもしれませんが、定期テストでいい点数を取らなければというプレッシャーになります。
というのも、内職しておいてテストの点数が悪ければ先生の心象は最悪ですし、あまりに礼儀に欠く行為ではないでしょうか。
こうしたモラルを逆手にとってみるのも良いモチベーションになるかもしれませんよ。
単語の関連語や語源を調べる
授業中、自分が知らない単語についてまとめるのはもちろん、気になった単語について派生語や語源を調べてみると学習がさらに深まります。
教科書で使われている単語の派生語を調べることのメリットとしては、芋づる式に記憶を引っ張ってきやすいからです。例えば、Aという単語について、Bという派生語を見つけたとしましょう。
Bという派生語が別の文章や問題に登場したときにその意味が怪しいと感じているとします。そんな時でも、派生語として調べた経験があれば、あの時あの文章に出てきたAという単語の派生語だったから……と思い出せる可能性が高まります。
英語という科目は、勉強していくにつれてあらゆる知識が網目上につながっていく科目です。そのため、その網の目をどんどん作るつもりで貪欲に知識を吸収してほしいと思います。
そういった面で、語源について調べるのもおすすめです。
みなさんご存知companyという単語を例に取りましょう。
com-という接頭辞は「一緒に」、panyは「パンを食べる人」というニュアンスの語源だそうです。
つまりcompanyの語源は「一緒にパンを食べる人・仲間」ということになり、そこから転じて一緒に何かをする組織というニュアンスへと変化していったのでしょう。
その他、意外な単語同士が語源が共通しているなど様々気づきが得られます。
ですから、もしあなたが知的好奇心旺盛ならぜひ調べてみてくださいね。
感心してつい明日誰かに話したくなるような発見ができるかもしれません。
ちなみに、大学に入り第二外国語としてヨーロッパの言語をとると英語と語源が同じで綴りや発音も似ているということが頻発します。僕は毎日発見の連続で言語学習を楽しめています。
ですから、英語が好きな人は大学に入ってからの言語学習も楽しみにしていてくださいね。
【番外編】出典を読む
これは本当に余力がある方のみ見てください。
教科書に掲載されている文章には2種類あります。
書き下ろしとどこかの記事や本、新聞などの引用です。
後者の引用の場合は、出典が明記されていることが多くその元の文章を読むのも面白くておすすめです。教科書に掲載されているバージョンと出典を比較すると思わぬ気づきが得られることがあります。例えば、出典元で使われていた難しい単語や言い回しが、教科書ではその学年相応の表現に置き換わっていることがあります。
僕は、教科書のほか模試の問題文の出典をチェックしたことがありますが、上で出した例のような気づきができてとても面白かったですよ。
また、どうやら大学によっては「この新聞記事から出しますよ」という出典が決まっていることもあるそうです。
ぜひそれも併せて調べてみてください。
終わりに
今回は、5回にわたって慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)を志望する生徒向けに、中高の授業中に意識してほしいことをお伝えしていきました。
大学受験の話になると、まず勉強量を確保することが重要だということはよく言われると思います。それはもちろん否定の余地はないのですが、闇雲に量だけを確保すれば良いと言う問題ではありません。
学校の授業外で頑張りすぎて、授業を半分寝ながら受けているようでは好ましいとは言えません。むしろ、学校の授業内でものすごい集中して成果が出せれば、授業がない時は別の活動に打ち込むことができるかもしれません。
ですから、時間は限られているということを忘れずに、日々努力を重ねてほしいと思います。
受験勉強応援しています。