この記事の目次
自己紹介
はじめまして。慶應義塾大学総合政策学部2025年入学のharuと申します。
私は寮生活で野球漬けの高校生活を送っており、当時は一般受験をするつもりもなかったため、学校では授業を聞かずに寝て、グラウンドに行って練習するという生活をしていました。引退後の8月、いい大学に行ってみんなにチヤホヤされたいという漠然とした思いで受験することを決意しました。それまで、ほとんど勉強したことがなく、学年最下層からのスタートでした。そのため受験勉強を始めた当時は周りに笑われたのをよく覚えています。
現役時代は明治大学を第一志望と決め、毎日15時間ほど勉強しました。しかし、勉強のスタートが遅かったことと、全くのゼロからのスタートで土台がなかったことが原因で、明治大学に合格することはできませんでした。
そして、浪人を決意し、志望校を慶應義塾大学へと上げました。浪人時はコンスタントに毎日12時間ほど勉強する生活を1年間送ってました。
その結果、慶應義塾大学総合政策学部に合格することができました。自分の高校時代を知る友人や先生からはとても驚かれました。
プロフィール・受験結果
出身校: 東京の私立高校(野球推薦)
部活: 硬式野球部
予備校や塾: 現役なし、浪人: edit study
SFCを志望した時期: 浪人時の12月末頃
模試結果(浪人時)11月慶大入試プレ(経済型): 英語59、日本史65、小論文50、学部13位 志望校B判定
受験結果
慶應義塾大学 経済学部 不合格
慶應義塾大学総合政策学部 合格
慶應義塾大学環境情報学部 不合格
立教大学 経済学部 合格
立教大学 文学部 合格
立教大学 コミュニティ福祉学部(共テ利用) 合格
慶應SFCを志望した理由
浪人時は主に慶應の経済学部と文学部を目指して対策を進めていました。しかし慶應大学の壁は高く、特に文学部は入試問題の傾向が自分には合わないと感じるようになりました。
そこで、このまま文学部の対策をするよりも文学部を捨てて、2科目で2日間の受験チャンスがあるSFC対策に時間をかけた方が慶應大学への合格可能性が上がるのではないか、と考えた結果、浪人時の12月末頃、文学部を捨て、経済学部とSFCを中心に対策を進めていくことを決めました。この決断は浪人時の受験結果を左右するターニングポイントだったと思います。
なお、浪人時代に通った予備校では、慶應SFC出身の先生にSFCはどんな場所なのか、どういう教授がいてどんな学生を求めているかについて教えていただきました。慶應SFC受験で最も大切なことはSFCを知ることなので、実際に通ってるもしくは通ってた人に教わることはとても大切です。約10人クラスの少人数制でみんなと仲良くなれて、楽しく浪人生活を送ることができました。
ただし、慶應SFCに特化した英語の授業がなく、また担当の先生が忙しく、小論文の添削の返却がとても遅かった。1ヶ月以上かかることもある点はやや課題でした。
使用した参考書
英語
・ターゲット1900
・鉄壁
・英検準一級出る順ex
・アップグレード
・肘井の読解のための英文法
・速読英単語必修編
・速読英熟語
・リンガメタリカ
・the rules 1〜3
小論文
・小論文のトリセツ
・小論文ジャンプアップノート
・慶應の小論文第3版
慶應SFC英語の勉強方法
英語の勉強は順番が最も大事です。順番を守って正しく勉強すれば誰でも一定レベルまでは英語ができるようになります。具体的に順番とは、単語→文法→英文解釈→長文です。これを間違えると英語は上達しません。
単語
「ターゲット1900」をボロボロになるまでやり込みました。単語帳で覚えた後は、ターゲットのカードを使いランダムにして、1秒1単語ぐらいの速さで回してました。日本語を介さず、英語のままで反射的に理解できるまで何度もやりました。
文法
SFCの英語に文法単独の問題はないですが、英語を正しく読むために文法は欠かせません。「アップグレード」を使い、すべての問題を正解できるだけでなく、正解の理由を説明し、間違いの選択肢の理由も説明できるまでやりました。
英文解釈
英文解釈では知識としての英文法から読むための英文法へと応用しました。「肘井の読解のための英文法」を使い、短文を正確に理解できるようにするトレーニングをしました。結局は長文も短文の集合なので、まずは短文を構造的に理解できるようになることが大事です。
長文読解
ここでやっと長文読解に入れます。速読英単語必修編を使用し、時間を気にせず、全ての文章に構文を振りました。
ここで注意して欲しいのは焦って速読をしようとしないことです。最初は速読より精読が圧倒的に大事です。精読→速読の順番を間違えないようにしましょう。構造を理解したら音声を流して、かたまりを意識しながら何度も長文を読みました。
慣れてきたら音源の速度を上げて負荷をかけて読むようにしてました。そうすることで精読力と速読力がつきました。
慶應SFCの英語対策
慶應SFCの過去問は総合政策と環境情報をそれぞれ9年ずつ、合わせて18年分解きました。
SFCの英語は英語力があれば解けるような問題ではありません。SFCの英語は日本語訳を読んだとしても難しいため、現代文と同じアプローチで読んでいく必要があります。具体的に私が意識してたことは、
- メインテーマを掴む
- 話の展開を類推する
- 文章は抽象から具体に同じ話の繰り返し
この3点を意識しました。英語を「読む」のではなく「考える」というアプローチが大事です。
1度解いた過去問は論理構造を分析し、自分でその文章の解説ができるようになるまで復習してました。
慶應SFC小論文の勉強方法
小論文はまず「小論文ジャンプアップノート」を使用し、小論文の基本的なルールを学びました。
最低限のルールを学んだ後はSFCに特化した対策を始めました。SFCの過去問は総合政策と環境情報合わせて15年やりました。
SFC小論文の難易度はかなり高いです。そのためあれだけの難易度の小論文を制限時間内に即興で考えて書くのはかなり難しいです。そのためSFCに入って現代の問題を自分ならこう解決する、というプランを予め具体的に3〜4つほど考えておくことが大切です。SFC小論文は難しいですが、毎回一貫して聞いてくるのは問題発見能力と問題解決能力です。そのため、予め問題解決のプランを考え、それらを試験問題に合わせて柔軟に応用させていくという対策が有効です。試験中に即興で考えてる人と予め考えている人とでは答案に大きく差が出ます。
小論文のトリセツは、主に小論文のトリセツ公式ホームページの小論文の解答例を参考にしました。赤本の解答例は受験生が制限時間内にに書くにはあまりにも難易度が高く、SFCに詳しい方が書いてるわけではありません。
小論文のトリセツの解答例は、受験生にとっても再現性の高い文章を書いてくれるのでとても参考になりました。小論文には答えがないため、いろいろな解答例に触れることが大切です。
慶應SFCを目指す受験生へのメッセージ
私は受験生にSFCを敬遠せず積極的に受験して欲しい!ということを伝えたいです。
私は慶應の経済学部を第一志望とし、SFCは第一志望ではありませんでした。そのため傾向が独特なSFCを受験するか迷ってた時期がありました。経済学部はSFCよりも力を入れて対策をしていました。しかし一発勝負の入試は当日の問題との相性や思わぬアクシデント、極度の緊張などで普段通りの実力を出しきれずに終わってしまうこともあります。一発勝負では対策が必ずしも報われるとは限りません。
慶應SFCは総合政策、環境情報の2学部あり一発勝負ではなく受験のチャンスが2回あります。しっかりと対策をしていけば当日のハプニングなどを考慮しても2回受ければどっちかは受かるという状況を作り出すことができます。もし私がSFCを受験していなければ、今慶應大学に通うことはできていません。
SFCの問題傾向は独特ですが、その分対策をすれば周りに圧倒的に差をつけることができます。ぜひSFCを受けましょう!
