合格体験記

【合格体験記】慶應義塾大学 総合政策学部(2021年入学)#15

慶應SFCインテンシブコース

プロフィール

受験生のみなさん、はじめまして。2021年度に慶應義塾大学総合政策学部へと入学しました、カイと申します。

私は高校受験に失敗し、併願で入学した神奈川県偏差値65-7程の私立高校出身です。高校では2年生まで陸上部にて活動していました。高校三年生から本格的に受験に取り組み、第一志望だったSFCに無事現役合格を果たしました。

この合格体験記では、もともとずば抜けて賢いわけではないからこそ、地道で誰にでもできるような受験アドバイスをお届けできたらと思います。

名前 カイ

出身高校 神奈川県の某大学附属高校(偏差値65-7程度)

合格大学 慶應義塾大学 総合政策学部(英語・小論文) 進学

     慶應義塾大学 環境情報学部(英語・小論文) 補欠合格

     慶應義塾大学 看護医療学部(英語・数学・小論文) 合格

慶應SFC受験略歴

私がSFCを目指し始めたのは、高校一年生のときでした。私はかなり慎重派ですから、高校入学してすぐに「将来どうしよう」と考えはじめて、本やインターネットを通じて情報を集めていました。

そうしたなかで、アメリカの起業家でベンチャーキャピタリストの「ピーター・ティール」という人物を知りました。当時の私は、「かっこいい、私もこういうふうになりたい!」と奮起して日本のキャピタリストの最終学歴を調べた結果、SFC出身の方が多かったことをきっかけにSFC入学へと歩み始めました。今思い返せば、因果関係と相関関係を履き違えた、あまり優れた行動ではないと思いますが。

そんなこんなで受験勉強がスタートするのですが、私の母校ではほとんど強制的に国公立大学を目指すことを勧められます。私にとってこのことはむしろSFC受験にポジティブな結果をもたらしたと思いますが、ひとまず私はSFCを第一志望としながらも一橋大学を中心とした国公立対策を始めることとなりました。

それから高校1年生時には、部活動をしながら平日は一日2時間ほど、休日は6時間ほど、予備校に通わず独学で受験勉強に取り組んでいきます。この時期から私は少々焦っていたので、実力にあわないような難解な参考書(数学なら『大学への数学』シリーズ、英語なら『英文読解の透視図』等)を使用して、何かやった気になっていました。多少の足しにはなったものの、振り返ってみればあまり良い方法とは言えないでしょう。

高校2年生の春頃に転機が訪れます。模試の結果に伸び悩んでいた私は、英語の先生に相談しました。先生は、私がいかに基礎を疎かにしているかを、問いただす仕方で諭していきます。こうして私は「身の程にあった勉強をしよう」と改心し、基礎からじっくり積み上げていくようになりました。ちなみに、勉強時間は1年生のとき+1時間くらいです。

高校三年生に上がる頃には部活も引退し、本腰を入れて勉強を始めます。だいたい7月までは国公立を併願する気だったのですが、そこまでモチベーションもあがらず、SFCへの判定も思わしくなかったため、夏以降はSFC一本に決めてスパートをかけていきました。もちろん模試の判定は参考程度に過ぎませんが、B判定以上になり始めたのは3年生の11月ごろで、比較的遅咲きタイプでした。

3年生の秋頃までずっと予備校には入っておらず、独学で対策を進めていましたが、冬に入ると小論文のトリセツさんや高校の現代文教師等々、多方面に添削をお願いしました。冬季講習などにも顔を出して自分のそれまでの学びと照らし合わせつつ、直前期には小論文対策をメインに進めて、めでたく合格を獲得することができました。

慶應SFC対策:英語編

ここからはSFC一般入試についてもう少し具体的に書いていこうと思います。

私は英語・小論文選択ですので、まずは英語の受験対策からです。

SFCに必要な英語対策は大きく①単語・熟語、②英文法、③英語構文、④英語長文、⑤過去問研究に分けて、時期別の対策をなるべく詳細にご紹介していきます。

①英単語・英熟語

高校1年生〜高校2年生まで

私が使っていた単語帳は太田義洋先生の『百式英単語』でした。学校で指定されたものでしたが、受験勉強の右も左もわからなかった私にとって、およそ80ページの「単語の覚え方」パートが書かれている点が優れていると思いました。

もちろん全てをそのまま実行する必要はないですが、音読や復習が明快かつ詳細に記述されているので大変参考になりました。この単語帳は最後まで使い続けることになります。

百式英単語

ただし重要な点は、単語帳の種類よりも、同じ単語帳を100パーセント、英語から日本語でも、できれば日本語から英語でも、脊髄反射レベルで即答できるようになるまで繰り返すことです。週一回に、50単語〜100単語ほどずつ小テストをすると良いと思います。

可能ならば、学校の先生やご家族に出題してもらいましょう。どうしてもご自身の単語帳では覚えられないという理由以外には、これができるようになるまで他の単語帳に手を伸ばしてはいけないと思います。70%覚えた単語帳3冊より100%覚えた単語帳1冊です。

私が使っていた英熟語帳は、竹岡広信先生の『必携 英語表現集』でした。この参考書の良さはなんといってもひとつひとつの熟語にその意味の幅や、なぜその熟語がその意味になるのか、英熟語の一つの壁である前置詞のコアイメージの解説等々が精緻に開設されている点です。800熟語と少し少なめですが、私はこの参考書と過去問研究、直前期の英検準1級・1級用の熟語をかじるだけで事足りました。

やることは単語と変わらず、とにかく一冊に忠実に向き合い、極めること以外ありません。百式英単語に書かれている覚え方をもとにして、週1回50個ずつ小テストしていき、100% 覚えたと言えるまで、3年間使い古しました。

単語・熟語のどちらにも言えることですが、3年生に上がるまでには一冊を100%に仕上げられるととても良いと思います。遅くとも3年の夏を越すまでにはやり切りましょう

高校3年生〜

高校3年生までに前述の『百式英単語』と『必携 英語表現集』をおよそ100%覚えきっていました。夏頃まではそのまま復習を続けていましたが、夏以降SFCに絞ると決めてからは、前述の2冊に加えて、『キクタン【Super】12000語レベル』、12月以降に『キクタン英検1級』を使用しました。

もちろん初めの2冊の復習をずっと続けて、100%をキープし続けています。しかし、過去問研究を進めるなかで、それら2冊でカバー仕切れなかった単語・熟語が出てきました。それらを洗い出し、どのレベルの単語なのかを調べた結果、『キクタン【super】12000語レベル』、『キクタン英検1級』の2冊によって大方カバーされていることに気がつきました。

それぞれ『キクタン【super】』には夏以降、『キクタン英検1級』には12月以降に取り組み始めました。『キクタン英検1級』は熟語も掲載されていますが、そちらもしばしば過去問で出題されていたため、残り二、三ヶ月で詰め込みました。使い方は『百式英単語』と同じです。

また、繰り返しになりますが、一冊目の単語・熟語帳を固めるまでは手を出してはいけません

②英文法

SFCでは英文法問題が独立して出題されることはありませんが、英文法の理解なくして長文や三択問題を解けるようにはなりません。

高校1年生〜高校2年生中盤までは学校の英語表現の授業の小テストや定期テストをみっちり対策することである程度の基礎を養っていました。その先生が関正生先生を参考にしていたので、スタディサプリの英文法の授業で復習するなどして英文法の土台を固めていきます。

私は高校2年生後半から関正生先生の『大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス – 応用レベル』を使用していました。授業の復習とそこに足りない知識を補うためでしたが、大量に問題を解くのではなく、英文法に通底するわかりやすいフレームワークから出発してエッセンスの詰まった問題を解いていくスタイルなので、応用のきく実践的な知識を学べました。

SFCに必要な英文法の知識は、関正生先生のスタディサプリ英文法講座+ポラリス2で十分でしょう。

③英語構文

英語構文は、英単語と並んで最も力を入れました。

SFCの英語入試ではしばしば速読を必要とされますが、速読は精読抜きにして成り立ちません。そしてその精読は、英語構文の勉強の徹底によって可能になると思います。この過程はできるだけ3年生に上がる前に完璧にしておきたいところです。

高校1〜2年生

前述していた身の程知らずな難解なものをのぞいて、はじめに取り掛かった英語構文の参考書は関正生先生の『大学入試 世界一分かりやすい英文読解の特別講座』です。基礎のレベルから、応用レベルまで、例文をもとに構文を学んでいきました。ある英語構文を単なる知識としてではなく、同じような他の問題がきても正確に訳すことができるようなフレームワークにそって解説されている点が優れています。

次に使用したのは、竹岡広信先生の『大学受験のための英文熟考 上(熟考シリーズ)』、『大学受験のための英文熟考 下(熟考シリーズ)』です。こちらも形式としては前述のものに類似していますが、詳しい解説と豊富な問題数で、どっぷり英語構文の世界につかりました。

どちらの参考書も単語帳と同様に、100%正しく訳すことができるほどにやり込むことが重要です。そのために、私は5周ほど繰り返しました。

④英語長文

いよいよ英語長文対策です。ここに取り掛かるまでに、①〜③の基礎固めは済ませておきましょう。

私は構文をじっくりとやっていたので、実際に長文練習に取り掛かったのは3年生に上がってからでした。過去問と並行して実践を意識しながら、とにかくたくさん解いたのですが、参考書の選ぶ条件は、「SVOCが振られた構文解説がついて居ること、音読用CDがあること」でした。

構文解説に関しては、私は「精読→速読」という姿勢を崩したくなかったので、構文ミスがないかを確認するためです。音読に関しては、右から左へと読みながらすぐに構文をとり、意味を理解するという練習のために、そして一度解いた問題の復習のために重宝していたからです。

復習のしかたは、構文を脳内で取りながら音読することの反復と、設問に対する解答の根拠を見つけ出すプロセスを反復することで、解いた問題を満点取れるまで繰り返す方式です。和訳や設問の答えを覚えてしまっても、それを導くプロセスをいかに素早く正確にたどれるかがポイントです。

使っていた参考書は使用順に、

『全レベル問題集 英語長文③〜⑤』

『登木健司 難関大英語長文講義の実況中継【早慶上智・関関同立・MARCHレベル】』

『登木健司 難関大英語長文講義の実況中継②【国公立大学編】』

です。

⑤過去問研究

過去問研究も言わずもがな重要です。私は高校3年生の夏から取り掛かり始めました。

過去問に取り組む基本的なプロセスは次の6段階です。

STEP1:解く

STEP2:採点+解説読み込む

STEP3:すべての問題の解答根拠とそこにたどり着くまでの論理的な道程を考える

STEP4:全文訳す+わからない単語をノートにメモする

STEP5:自分に足りないことは何かを考え、対策を練る

STEP6:その年度を音読し、繰り返し解くことで満点取れるまでやり込む。

この6STEPを総合政策学部と環境情報学部それぞれ10年分やりました。個人的に重要なのはSTEP3で、解答根拠を言葉で説明できるようになると、初見の問題でも自信を持って回答することができるようになっていきます。ここでつまずく方には現代文の参考書(私は『はじめての入試現代文 – 正解へのアプローチ』を参考にしました)をじっくり学ぶことがおすすめです。

このプロセスを繰り返して、夏頃に130点程度だったものが、直前期には160〜180点を安定して取ることができるようになりました。

慶應SFC対策:小論文編

私が小論文対策をはじめたのは高三の夏過ぎです。が、はじめは時間内に書き終わることもままならず、書いても何が正しいのかがわからないため濃霧のなかを進んでいくような感覚でした。そのため、プロの方に添削をお願いすることを強くお勧めします。学校の現代文の先生は正直なところ、SFC対策として小論文を教えることが難しいかもしれないというのが私の所感です。

とにかく、解く→添削→もう一度解くを繰り返して、ひとつひとつの答案の完成度を錬磨していくことが重要だと思います。ここでも、先程の英語と同様に、「すべての問題の解答根拠とそこにたどり着くまでの論理的な道程を考える」ことをすると良いと思います。どのような問題が来ても安定的に点数を稼げるようになるでしょう。私はそれぞれ8年分を2,3回ずつ解きました。

一方、自分ひとりでできる小論文対策と言えば、現代文の勉強(論理的に設問を読解する力)と本を読むことがあげられます。本を読むことは、資料文への予備知識となることもありますが、変にSFC小論文に寄せようとするよりも、むしろ自分の好きな分野の本を読むのが良いと思います。それは例えば「未来の〜」といった発想系の問題に対しても自分の好きな話に引きつけて、それを武器として使うことができるからです。

私からは若林幹夫『社会学入門一歩前』(NTT出版)という書籍をおすすめいたします。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。一般入試の良いところは、やった分だけ合格に近づくこと、そこに金銭的格差が生まれづらいことだと思います。

みなさんも自分のレベルにあった勉強をしながら、基礎を大切に、地道にじっくりと、それでも心身の健康を第一に、合格へ進んでいってください。応援しています。

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ABOUT ME
カイ
2021年に慶應義塾大学総合政策学部に英語・小論文受験で合格・入学したカイです。現在は、哲学対話や身体にまつわる学びを楽しんでいます。進学校出身ではないからこその等身大のアドバイスを心がけて、みなさまの合格を応援いたします。

慶應SFCインテンシブコース