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自己紹介
はじめまして!慶應義塾大学総合政策学部に2025年に入学した S です。
私は高校3年間で自分のやりたいことに迷い志望校が見つからず、現役のときは前期の国立大学1つしか受けませんでした。
元々浪人覚悟での受験だったので、不合格が分かった後はあまり迷うことはなく浪人を決めました。高校時代も塾に通わず勉強していたのですが、もう一度基礎から自分のペースでやり直したいと思い自宅での浪人を選びました。
紆余曲折あった受験生活でしたが、巡り巡ってたどり着いた慶應義塾大学の総合政策学部でとても楽しい大学生活を送っています。
プロフィール・受験結果
出身校:公立高校(偏差値73)の学年下位 1/3 くらい
部活:運動部に所属しており、平日4日 放課後19時まで・休日2日 半日練習、長期連休は年末年始にあるのみでした
予備校や塾:
- 現役:なし
- 浪人:スタディプラス、10月〜2月:トウコべ
慶應SFCを志望した時期:共通テスト後(1月後半)
受験結果
筑波大学総合選抜理系 I 不合格
慶應義塾大学総合政策学部(数学受験) 合格
早稲田大学理工学部 不合格
使用した参考書
数学で使用した参考書
・青チャート IA、IIB、Ⅲ
・ハイレベル数学の完全攻略 I A・ⅡB・Ⅲ
・世界一わかりやすい京大の理系数学
・過去問(京都大学・東京科学大学・一橋大学・早慶理工 SFC )
特に、青チャートが一番大切だと思います。
英語で使用した参考書
・LEAP
・鉄壁
・真・英文法大全
・英作文が面白いほど書ける本
・基礎英文問題精講
・ポレポレ ←♡
・京都入試詳解 25 年 駿台文庫(和訳練習として)
・東京大学過去問 赤本
・一橋大学過去問 赤本
慶應SFCを受験したきっかけ
共通テストで大失敗をして、翌日に慌てて私立の出願をしたため乱れ打ちの感覚でした。
国立理系しか考えておらず私立入試の情報はほとんどなかったのですが、高校の同期が何人かSFCへ入学していたこと、元々文章を書くことが得意な自分に小論文という入試形態が合っているのではないかと思ったこと、数学受験ができること、などからSFCの受験を決めました。
総合政策学部と環境情報学部を併願することが可能であることを知らずどちらか一つしか受験できないと思っていたので、将来医療系に関連した経営をしたいということから総合政策学部の受験をしました。(実際はどちらの学部に入っても履修できる授業は全て同じなので、併願することをお勧めします)
SFCがどのような大学なのかは出願してから調べたのですが、まさに自分がやりたかったことが出来る場所なのではないか、共テで失敗したのはこの大学に入るためなのではないか、と考えてしまうほど素敵なところで、入学した今でもSFCに入ることができて本当に良かったと心から思います。
慶應SFC数学(総合政策)の勉強方法
試験時間に対する問題の重量は軽めなので、落ち着いて取り組むことが重要です。
独特なマーク形式なので、過去問演習の段階からマークミスを防ぐことを意識して練習するとミスを減らすことができると思います。一題解き終わってから全てマークする、 一つずつこまめにマークする、など自分に合うマークの付け方を見つけルーティン化すると本番も焦らずに済むのでおすすめです。
時間配分が苦手な方は、ぜひこのように記録しながら解いてみてください。
総合政策学部の過去問には10年分程しか目を通せなかったのですが、奇抜な問題や難解な問題は無かった印象なので、まずは教科書に載っている問題と教科書併用のもの(4step やサクシード等)を完璧にし、青チャートを完成させた後に過去問演習を詰めば満点を取ることも狙えると思います。(私も本番の試験では全て完答したと思います)
教科書併用の問題集や青チャートはその問題数の多さに圧倒されてしまうかもしれませんが、その基礎を疎かにして中途半端に高いレベルの問題集に手を出しても得られるものはありません。なんだか数学力が上がっている気になってもそれはただ高いレベルの問題集を解いている自分に酔っているだけです。(体験談)
とにかく青チャートレベルの問題を「完璧」にしてください。
最初は3までの例題を一通り解いて、間違えた問題にはチェックをつけます。2週目以降は 1周目で間違えた問題と 4、5を解き、また間違えた問題にはチェックをつけます。これを間違える問題がなくなるまで何周もする頃には、SFCの過去問を解いてもそれなりに戦えるようになっていると思います。
2次試験レベルの問題演習になるとなぜか解けなくなってしまうという人は、自分がどこで詰まっているのか分析してください。まず、0→1の解法が思い浮かんでいるのか?実験で詰まっているのか?0→1のその先が見えないのか?理由は様々だと思いますが、それぞれに適した演習方法があるので自分の弱点を理解することから始めてください。なぜか上手く行かないな…だけでは成長できません。
ここでおすすめするのが「世界一わかりやすい京大理系数学」です。 SFC(総合政策)では数Ⅲは範囲外なので文系数学版でも良いかもしれないです。1つ1つの問題に対するアプローチを学べます。問題は京都大学の過去問なのでオーバーワークでは?と思うかもしれませんが、とても丁寧な解説で分厚い本のほとんどが解説なので、青チャートレベルが完璧になっていれば0→1の考え方やその先まで学べる神参考書です。
慶應SFC小論文の勉強方法
小論文は謎の自信があったためほとんど対策という対策はしていなかったのですが、過去問に目を通したところ世界の時事問題や政策事情、倫理政経の予備知識があると有利かもしれないです。(私は地理選択でした…)
過去問演習では真面目に時間を計って解いたのは一年分だけで、その他の年のものは問題文を読んで、赤本と小論文のトリセツにある模範解答を見比べて、どのような発想が必要なのか、どのような答え方をするべきなのかをインプットしました。中には赤本の模範解答があまりしっくりこないこともあったので、塾に通って添削してもらうこともできなかった自分としては、小論文のトリセツにはとても助けられました。
私が本番で大切にしていたことは、
- 指定の文字数を書き切ること
- 問いに対する答えを明確に出していること
の2つです。
自分の考えを述べる問いでは面接官に自己アピールしているつもりで、実現可否は無視して自分のビジョン・志・夢を目一杯書くといいと思います。他の人にはない自分だけの視点を持って書くことができるとより良いのではないでしょうか。
また問いと問いが繋がっていない場合は1問目が書きづらいと思ったら2問目から書き始めるなど、柔軟な対応もできるようにしておきましょう。
慶應SFC のすゝめ
SFCには様々な学生がいます。
私のように国立を目指す中で巡り合わせがあった人、絶対にSFCに入りたくて来た人、起業するために入った人、もう既に事業を起こしている人、留学生と英語・ 韓国語・中国語などで会話し交流する人…etc
と、こんなに多様な学生が集まる大学はSFCだけなのではないでしょうか?
一般教養のない授業を自由に選択できるカリキュラムもSFC生にぴったりの制度だと思い ますし、教授もそれぞれの分野での超エキスパートが集まっているとても恵まれた環境です。
また、意識の高い学生が多いので日々刺激を受けながら生活できますし、なにより私は長い間国立大学しか眼中に無く凝り固まった考えを180度変えてくれたこの場所には本当に感謝しています。
今これを読んで下さっている受験生の皆さんがどんな思いでSFCを目指しているかもまた様々だと思いますが、私が思うSFCの最大の魅力は誰にでもチャンスがあるところです。
数学が苦手なら英語で、その逆もまた然り。そして2科目(あるいは3科目)に集中して対策をすれば合格を掴み取れるので、今はまだ勉強に自信がない人も決して諦める必要はありません。
憲法を学びたい人から生命科学研究がしたい人まで、幅広くの分野を網羅しているところも、まだ何を学びたいのか決まりきっていない人、興味のある分野が多くて志望校に迷っている人の可能性を広げてくれる大学だと思います。
ぜひこの素晴らしい場所で大学生活を送ってください!
心から応援しています!
