いよいよ受験勉強もあと少しで終わりが近づいています。
ここでは直前期や当日の心構えについてと、当日最高のコンディションで本番を迎えるためにやるべきことをお伝えしていきます。
これまでどれだけ勉強してきても、受験本番でやらかしたらそこで終了です。
本気で受験に挑んでいる人は、今まで積み上げがあると思います。
その仕上がりを左右するのが心構えです。侮ることなかれ。
この記事の目次
【直前編】
新しい問題を解かない
まず、できるだけ新しい問題を解くのをやめましょう。
新しい問題を見たときにできないと焦ります。それより、今まで積み上げてきたものを復習しましょう。
私が英語+小論文で受験したためそのアドバイスになりますが、英語受験の場合は、過去に読んできた過去問が、日本語で同じ内容が書かれているのと同じくらいの理解度で読めるようになっているかを基準にして考えると分かりやすいかもしれません。
「自分は過去問を完璧に復習した」という自信が、本番の答案の手応えにもつながってくるはずです。
新しい変な習慣を作らない
これも直前期あるあるなのですが、間に合わないという焦りからかよくわからないことをし始めてしまう人がいます。
テスト前に急に部屋の片付けをしたくなったことがある人はわかると思いますが、あの直前独特の気分だと、何か受験勉強以外のことに手をつけたくなってきます。
あとは、ストレスや現実逃避から、制限していたスマホやSNSを見てしまうということもよくあります。そのような状況の時は、無理に自分を責めず、それだけ本気に受験を考えていて、現実逃避したくなるほどストレスを抱えている自分を認めてあげてください。
その上で、「スマホやSNSを見たくなるといった、悪い行動をしたくなったら、代わりに単語帳を開いて復習する」などと決めてみてください。こうした、悪い行動の矯正の仕方はif-then planningなどと呼ばれているのですが、科学的にも効果が立証されている方法ですので試してみる価値はあります。
誰かしらとの関わりを持つ
受験とは、基本的に孤独な戦いです。問題を解いているときは基本的に個人作業ですね。
そうすると、一生懸命やればやるほど他人と関わる時間が少なくなってきます。そのように目一杯勉強する経験も、後から振り返ると財産になっているのですが、あまり無理は禁物です。それに、冷静になってみれば人間の生活において1日中ほとんど誰とも喋らず暮らすというのは通常ではあり得ません。そんな生活を続けていると、体に不調をきたしても当然です。
特に、メンタルが少し怪しくなってきたという自覚があるならば信頼できる人と話すようにしましょう。別に、受験に直接関連する話でなくても構いませんから、今の気持ちを共感してもらうなど、なんでも良いのです。
また、慶應SFCは、入学後にディスカッションでお互いの意見をぶつけ合い、建設的に議論することが多くあります。そして、入試には大学での学びにスムーズに入れるかどうかのスクリーニングの機能があります。
ですから、どうしても勉強が手につかないほどメンタルをやられているようであれば、周囲の人と、受験に関係ありそうなテーマで議論してみるのも勉強を全くしなくなるよりは良いです。
紙に不安なことを書く
直前期に、不安なことで頭がいっぱいになったときや、小論文を書こうにもどうも考えがまとまらないときには、どうでも良い紙にひたすら今頭に浮かんだことを書き殴るのもおすすめです。それだけかよと思われるかもしれませんが、一度やってみてください。
ただ自分の考えを書き殴っただけで、現状は変化していないのに、その効果に驚くことでしょう。実際、こうした行為を通じてストレスレベルが下がるという研究結果もありますから、頭の中をスッキリさせるためにもやってみてください。
しっかり寝よう
勉強にのめり込んでいたり、間に合わないかもしれないという焦りがあったりすると寝る時間を削ってまで勉強したくなってきます。しかし、それは逆効果。
特に、慶應SFCの試験は、幸い詰め込んだ知識を吐き出して合否が決まるような入試ではありません。今まで蓄えてきたことを遺憾無く発揮できるように、質の高い小論文が書けるようにしっかり寝ましょう。
軽く運動しよう
しっかり寝るためにも、軽い運動を取り入れることをお勧めします。
適度な強度の運動はメンタルに良い影響をもたらすことはあらゆる研究で示されています。
【前日編】
ゆっくり体を休める
前日までくれば、あとは明日にいかに実力のピークをもってくるか、です。
寝不足を感じている人であれば早めに布団に入るのもよし、まだギリギリまで頑張っていた方が落ち着くのなら、それも正解でしょう。
ですが、自分の身体を一番に、適度に休めながら本番を迎えましょう。
消化に良いものを食べる(ゲン担ぎにカツ丼はやめよう)
私の中学受験時代、試験の前日に友人がゲン担ぎにカツ丼を食べていました。その彼は胃もたれを起こし、そのせいかはわかりませんが、受験に落ちてしまいました。
体調が少し悪くなると、そこに気が取られてしまいます。ですので、最後まで気は抜かず、食事から体調管理を徹底していきましょう。
私の個人的なおすすめは鍋です。野菜を多く摂取できるので免疫力向上にも繋がりますし、何より寒い冬に身体を温めることができます。
明日の持ち物を何度も確認しよう
忘れ物はないでしょうか。特に、時計は信頼できるものを最低1本、予備でもう1本あるとさらに安心です。
ちなみに、最悪当日壊れてしまったら、日吉駅の駅ビルにはさまざまなお店が入っていますから、そこで腕時計を入手できる可能性があります。
【当日編】
服装
一番無難なのは制服です。
私は入試本番、基本的に制服で臨みました。
というのも、一番「勉強するぞ」という気持ちが起きるのが制服だったからです。
また、私服の柄などで何かしら注意される可能性はあっても、制服ならば基本的には注意を受けることがないと踏んだのも大きいです。
とはいえみなさんが普段から着慣れているもので、自分がベストを尽くせるものであれば何でも良いです。ただ注意すべきなのが、脱ぎ着がしにくいもの、柄物(特に文字)を着ないことです。脱ぐように指示されるか、最悪裏返しで着させられます。そうなったら調子が狂ってしまうかもしれませんから、その点だけ心に留めておいてください。
電車の遅延
当日は、環境情報学部・総合政策学部それぞれ1万人近くが日吉キャンパスに来ることとなりますし、2月半ばは受験シーズンですから、大量の受験生が移動することと考えられます。とすると、もちろん遅延も考えられます。
電車の遅延を考慮して、余裕を持って試験会場、そして自分の席までつくことを本当に強くお勧めします。
私が受験した年度の場合は、17日の総合政策学部の受験では、会場に着いてからしばらくして、列車の遅延で試験時間が120分繰り下げられるアナウンスがありました。
18日の環境情報学部の受験でも、列車の遅延及び、試験問題の乱丁・落丁対応により60分繰り下げられてのスタートとなりました。
このような状況になった場合、手持ち無沙汰になると不安になることもありますので、電車が遅延したら何をするか、あらかじめ決めておくことがおすすめです。
合格者の試験時間の使い方は人によりけりですが、私の場合はひたすら英検1級の単語帳を見返していました。
食事について
私が受験した年度の場合は、コロナの感染対策もありましたので自分の席で黙食するように言われた記憶があります。皆さんが受験するときも、念の為そのような措置が取られる可能性があります。
私の場合は、滑り止めの大学の時からずっとカロリーメイトのチョコレート味と明治のインゼリーを昼食にしていました。
皆さんが受験する年度がどのような体制になっているかは分かりかねますが、自分にとって最良のパフォーマンスを発揮できると思う食事を用意してください。
https://www.morinaga.co.jp/in/jelly/energy.html
https://www.otsuka.co.jp/cmt/product/block/
SNSを見るのはやめておこう
慶應SFCを志望する人なら、総合政策学部、環境情報学部を連続で受験することになると思います。
1日目は総合政策学部だと思いますが、1日目の休憩時、受験終了後は、翌日に環境情報学部入試が控えているため周りの受験生の情報を調べるのはやめましょう。
もちろん、調べたらX(Twitter)などで、当日同じ問題を受けたと見られる受験生の情報は得られます。しかし、そこに書いてあることが必ずしも本当かどうかなど確かめようがありませんし、もしそれが本当だと分かったとしても、今更あなたが書いた回答を書き換えられるわけでもありません。
今まで通り、淡々に受験終了まで走り続けるのが、合格できる人です。
ですから、失敗してしまったならどこで失敗したか、うまくいったならどうしてうまくいったのか、冷静に分析した上で、翌日の試験に臨んでください。
終わりに
試験当日まで秒読みとなってきました。
一人一人、置かれた状況は異なると思いますが、後悔ないように全力を尽くして受験してくださいね。
ここまで頑張ってきたあなたならきっと大丈夫。
試験終了の合図がなる直前まで、自信を持って回答してください。
私たちは少し先で、慶應SFCで待っています。