この記事の目次
受験校
皆さん初めまして。慶應義塾大学環境情報学部2022年度入学のYasuです。
早速ですが、私の受験校について紹介したいと思います。
- 大阪大学経済学部×
- 早稲田大学理工学部○
- 慶應義塾大学理工学部○
- 慶應義塾大学経済学部○
- 慶應義塾大学環境情報学部(数学、小論文受験)○(進学)
- 千葉大学工学部(後期)○
少し珍しい受験遍歴かもしれませんが、一人でも参考にしていただける方がいらっしゃることを願い、記事を書かせて頂こうと思います。
受験までの経緯
まずは、自己紹介も兼ねて、受験までの経緯についてお伝えしたいと思います。
高校時代、下宿に住んでいたのですが、初めて親元を離れたと言うのもあり、友人たちと遊び呆けてしまい、浪人時代に突入することになりました。そのような経緯もあり、予備校選びの際は、友人が一人も通っていない駿台予備校に通い、予備校内でもほとんど誰とも話さないようにしていました。
結論からお伝えすると、これは全くお勧めしません。最初の半年は捲土重来の精神で直向きに勉強に取り組んでいました。しかし、人間、人とのコミュニケーションが著しく欠如すると精神が参ってしまうようです。後半の半年は勉強に身が入らず、ゲームに逃げたりもして、成績が急降下してしまいました。
数学対策
私はSFCの過去問は解いたことがなく、対策もしたことがありませんでした。そんな私の勉強法は最短ルートではないかもしれませんが、本試験では9割以上は取れているはずなので、ぜひ参考にしていただきたいです。
教科書で基礎を定着させるのは大前提です。それを踏まえた上で、とりあえずSFCの合格点を取りたいなら青チャートをやりこめば問題ないと思います。しかし、問題数が異常に多いので早め早めから取り組むのが良いと思います。青チャートには例題と演習問題があるので、青チャートをとにかくやりこむ人は例題に挑戦して解説を読み、演習問題に取り組む、という方法でも良いと思います。
しかし、私は青チャートに加えて新数学スタンダード演習という問題集も使っており、青チャートの使い方は少し違いました。例題は一通り解くのですが、演習問題には手をつけていませんでした。私にとって青チャートは問題集というより、辞書でした。青チャートには教科書では賄いきれない、難関校受験に有効な定理や技が学べます。演習は新数学スタンダード演習を使い、知識が抜けている単元があれば青チャートに戻り、再びインプットをします。「青チャートはインプット、新数学スタンダード演習はアウトプット」です。この二冊がこなせるレベルでないのなら、教科書の問題を解きましょう。少なくとも青チャートについていけていないのなら、何かしら基礎に欠陥があります。教科書だからと馬鹿にせず、基本に立ち返りましょう。
よく、「量より質」という言葉を耳にしますが、私はあまり信じていません。もちろん質は数学力をつけるための重要な要素です。しかし量より優先されるべきものではありません。
相当な才能をお持ちであれば質のみを追い求めれば良いと思いますが、そのような方は塾に通う必要はないでしょう。一般人は質の良い参考書をガリガリ解き尽くす方がかえって効率が良い気がします。よくある型の問いを、目を瞑ってでも解けるようなレベルまでもっていけば、東大京大以外の入試問題に打ち負けることはないはずです。実際、青チャートを2周したら東大理Ⅲ合格したと宣う知人もいます。定番の問いは考えて解くのではなく、体に覚えさせて指で解きましょう。
小論文対策
小論文に関しては、一度も書いたことがないまま受験当日を迎えてしまったので、対策に関してアドバイスできることはありません。今までの人生の何が小論文合格点に近づけたのかについて思い当たる点があるので、書き留めておこうと思います。
一つめは、社会に対する関心です。SFCの小論文では特定のトピックが問われるわけではないので、さまざまな分野に知見があることは、作文において引き出しが増えることになるので損はないでしょう。
二つめは、論理的思考力です。SFCの小論文にはさまざまなトピックが出題されますが、皆さんがその全てのトピックに精通しているという状況は考えづらいです。最低限作文が書ける程度の社会的関心は持って欲しいものですが、それぞれを深掘りしようとすると時間がいくらあっても足りません。従って、答案作成に必要とされる要素は、与えられた条件の中で矛盾が起きず、題意に沿わせながら、想像力を働かせるということです。想像力は前述の、社会に対する関心である程度補われるはずです。しかし、想像力が先行して題意から外れてしまうことがあります。それでは元も子もないので、論理的思考力により、整然とした文章が描けるようになると良いと思います。私の場合は、議論癖がよく働いてくれたのかな、と思っています。
最後、これは書き方の問題なのですが、格好つけて書かないことも重要なのかなとか感じています。皆さんの答案を採点するのは学問のプロフェッショナル達です。「それっぽい」文章が通用する相手ではありません。自分の思いのままを文章にしましょう。読みやすさにさえ気をつけていれば、あとは皆さんのパッションを文章にぶつければ、採点者は汲み取ってくれるはずです。
受験期間における心構え、メンタル
次に、時間期間中の時期別の心構えやメンタル面についてお話しします。
4月〜
成績は気にしなくて良いです。今はインプットの時期です。今成績が低ければ低いほど、伸び代が大きいので、偏差値の飛躍を楽しみにして、耐えましょう。私は中学受験、高校受験、大学受験の全てで、4月から2月の間で偏差値が10~20は伸びました。
とにかく基礎固めに集中する時期にしましょう。夏を過ぎれば残酷なまでの答え合わせが待ち受けているので、是非皆さんは勝ち組になるため、この時期に虎視眈々と実力をつけましょう。
夏以降
前述の通り、日頃の行いが如実に結果として出てきます。私は春に根詰めすぎてここで大失速してしまいました。夏といっても夏休みではないので、平常心で勉強しましょう。ここで過去問を通しで解いてみて、志望校への解像度を高めるのも良いかもしれません。
入試直前
緊張すると思います。うまく寝られないという人もいるかもしれません。だからこそ模試や過去問をたくさん解くことは重要だと思います。私は、過去問は対策というよりも「慣らし」の側面が強いと考えています。
日々の生活の中に入試問題を組み込んでいくことで、受験は日常の延長だという感覚に近づけることができます。この境地に辿り着くことは至難ではありますが、日々の学習の成果に自信を持って無心で突っ走りましょう。
受験前日&当日
正直、この日のメンタルは、今までどれだけ満足のいく努力ができたかに大きく左右されます。
やり切れなかった人は不安で押しつぶされそうになるでしょう。皆さんはそうはならないでください。私はやり切れなかった側の人間なのでその苦しさが痛いほどわかります。
しかし、努力を積み重ねてきた人でも過度に緊張する人は多くいると思います。そこで、私の高校受験の日のお話しをしたいと思います。
二日連続で試験がある高校が第一志望だったのですが、私は二日連続寝られませんでした。冷静に考えると結構絶望的な状況なのですが、その時私は寝られないという状況を受け入れました。不眠を理由に不合格になりたくなかったのです。よく父から言われていたのが、「熱を出しても合格する実力をつけなさい」という言葉です。当時は、他人事だからといって簡単そうにいうなよ、と思っていましたが、あながち間違いでもないようです。
受験というのは受験者全員が平等です。全員が寝られないリスク、病気になるリスク、ケアレスミスをするリスクを背負って受験当日を迎えます。日々の行い次第でそのリスクを減らすことはできますが、0にできる人は存在しません。入試の前では、病気やケアレスミスは言い訳以外の何者でもありません。
全て自分の責任であり、運命なのです。従って、その運命を受け入れた上で合格するしかないのです。そのためにも、皆さんには受験当日に起きうる全てのことを想定し、それに対処する準備をしていただきたいです。
最後に
受験はゲーム!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。肩の力を抜いて、楽しく受験をクリアしましょう!片田舎のキャンパスでお待ちしております。