この記事の目次
はじめに
初めまして、Luciと申します。
慶應SFCに通っていると周りの多くは偏差値65~位の高校出身の人です。しかし、私は偏差値50程度のいわゆる自称進学校から慶應SFCに現役で進学しました。そんな私が実践した合格までのステップを丁寧に書いたので参考にして頂ければ幸いです。
受験戦績
- 慶應義塾大学 総合政策学部 合格(進学)
- 慶應義塾大学 環境情報学部 不合格
- 中央 法、明治 経営、法政 GIS、青山 経済、立教 国際経営などGMARCHを合計で15学部 合格
自称進学校→SFC合格を目指して疾走した高校時代
SFCの存在を知ったのは高校入学の直後だったと思います。将来的に何かに縛られる就職はあまりしたくないなという漠然とした思考の元、プロトレーダーとか起業家になる道を思い描いていたころのことでした。「日本一自由な国際リベラルアーツ大学」を誇示するSFCの存在をネットで知り、その魅力に夢中になったのです。普通の大学だと、教育学部に入ったら4年間は教育学に集中する、経済学部なら経済学に集中するといった感じでしょう。でも、正直それは非常につまらなそうだなあ、、、と。SFCに行けば4年間を通していつでも気分で文理を問わず様々な授業を自分で選べる。あと、なんとなく自分と気が合いそうな人(起業家志望とか)がたくさんいるんだろうなあと(いざ入学してみるとこれらは事実でした)。その日からSFC合格を自称進学校から目指すストーリーが始まったのでした。
この時のLuciの状況
・英語はそこそこ得意(英検2級、英検準1級も数を受ければワンチャン程度)
・そのほかの科目すべて→あまり得意ではない(高1の定期テストの平均点くらい)
それからというもの高校生活では自称進学校ということもあり、学校に拘束される時間は長い、無意味な授業が多い、周りはいい人ではあるが勉強面では劣っている(結果として受験への意識が低い)などに苦しみ続けました。AO入試や指定校推薦なども多く自分と周りの温度差に悩んでいました。とりあえず、SFC合格を果たすためには徹底的に独学するしかないと結論して、試行錯誤をしながら下記のようなステップで高校3年間勉強していきました。※最適な勉強法や内容は人によって異なります。良いなと思ったところを取り入れる位の感覚がいいと思います。
慶應SFC英語対策編
高校1年時の方針
英検準一級の取得を目指す
具体的な勉強
過去問演習に加え、『英検準1級 でる順パス単 4訂版』, 『ターゲット1900』 の英単語を何周もして8割は覚えました。英単語を強化することで、2年時に向けてSFC英語及び併願受験に必要な受験英語の体力をつけることが重要です。
結果、高校1年の年末までに英検準一級に合格。その過程でとにかく大学受験に必要な英単語を覚えまくりました。英検準一級レベルの英語力はSFC英語の基盤レベルに重要なので時間があれば取得したほうがいいと思います。英検準一級合格までの勉強過程で英語の体力がかなりつきます。
※自称進学校の人はできたら授業中の時間も単語暗記などに活用しましょう。
高校2年時の方針
SFC英語の過去問の観察、長文読解系のテキストを進める、単語強化も継続(全統模試の目標英語偏差値70以上)
具体的な勉強
『英検分野別ターゲット英検1級長文読解問題120』、『慶應SFCの英語完全予想問題』などをやり込みました。ここで難しい英語長文の体力の基礎をつけました。また、2年の10月頃から少しずつSFC英語の過去問に着手しました(10月位には6割位取れるようになっていた)。過去問のレベルと自分の実力差を感じられるので、過去問は早期に解き始めたほうがいいと思います。
高校3年時の方針
SFC英語の過去問をとにかく解く(最終的な平均得点率の目標は8割程度)、並行して『英検1級でる順パス単』、『英検準1級でる順パス単』などを最低8割程度の完成度までやり込む(目安は単語帳がボロボロになる位?)
※英検でる順パス単は最新の5訂版は準1、1級ともに収録単語のレベルが低くなってしまったので、現在はジャパンタイムズのEXシリーズがおススメです。
具体的な勉強
東進のデータベースなどからSFC英語の過去問をPDFで印刷し、2時間しっかり時間を測って問題演習を一年間かけて二学部合計50年ほど積みました。そのあとはすぐに丸付けをして、赤本で間違い箇所や知らなかった単語などを丁寧にチェックしました(直近の15年分は一度だけやるのではなく、二回目も解きました)。特に大事だと思ったのは、WordやExcellなどで過去問演習の日時、得点、改善点などを記録しデータとして一元化することです(小論文にも当てはまる)。この①~③のステップで受験期の2月には平均して過去問で8割以上の得点が出せるようになりました。
慶應SFC小論文対策編
高校1年時の方針
とにかく本を読んで読解力と教養を増やす
具体的な勉強
SFC小論文の資料はかなり長いことが多いですし、読解力が重要です。また、内容を読み解いて自分の意見に昇華させる際には教養が問われます。そこで、高校一年時は特に新書を多く読んでいました。興味を持った本を手に取る→読んで知識に広げていくのが理想だと思います。
(読んだ本の一例)
- パーパス 「意義化」する経済とその先
- 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
- 「バックキャスト思考」で行こう! – 持続可能なビジネスと暮らしを創る技術
高校2年時の方針
読書を継続しながらSFCの過去問を気楽に解いてみる
具体的な勉強
二年生からは読書もしつつ、SFC小論文の過去問を少しずつ、あまり時間も気にせず気楽に解く勉強をしていました。初めて過去問を見たときはその難易度と奇抜さにビックリしましたが、答案を一応書くことで、自分の思考を文章化する能力がかなり付いたと思います。添削はしてもらう人がいなかったため自分でやっていました。
※高校2年の途中で某SFC塾の体験をしましたが、なんか合わず体験で辞めました。
高校3年時の方針
試験と同じ設定で過去問演習を多く積む
※赤本はメルカリなどで早期に過去のも含めて揃えることをおススメします。
具体的な勉強
高3からは小論文の過去問演習に試験と同じ時間制限を設け、試験とできる限り同じ設定で小論文を書きまくりました(2月までに両学部合計15年分くらい解いたと思います)。この辺りでこれまで読書などで身に着けた知識や経験と自分の価値観をリンクさせることができるようになっていきました。ネットにある解答例を参考にしつつ(ダメな解答例あるので注意!)、自分の答案を分析するというプロセスでPDCAを回した形です。8月からはリライトも含めて5日で満足のいく答案を仕上げるという感じでやっていました。
やはり、真剣に書けば書いただけ本番の糧になると思います。また、パラグラフライティングを習得することで、自分の思考を文章として安定して落とし込めるようになりました。パラグラフライティングはSFC入学後でも非常に役立ち、学内でもそのための授業があるくらいなので習得するといいと思います。
SFC受験本番の日
2月17日からのSFCの受験、緊張するだろうなあと思っていたらほぼしませんでした。理由は恐らく、
- これまでの共通テストや併願校受験などで試験慣れできたから
- 滑り止めが一応確保できていたから
- 緊張しそうなときに「まあ、どうでもいいや。人生がこの試験で決まるほど俺は低レベルな人間じゃない」と脱力精神で構えていたから
だと思います。SFCの試験、特に小論文はマークテストとは異なり決まった答えなどありません。とにかく、少し緊張しそうになったら「どうでもいいやこんなの」位の精神で行きましょう。私は結果を考えるのではなく、合計4時間の試験時間を一杯に使って出た思考の産物のみを置いてくるイメージで試験に臨みました。それから試験一週間後の2月25日に合否が発表されました。結果は、総合政策学部に合格。人生で初めて自分から行きたいと思った大学から合格をもらえたその日。とても嬉しかったのを覚えています。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます!自称進学校からずっとSFC生活を夢見ていた私ですが、いざSFCに入ってからはその時期待した以上に素晴らしい大学生活を送れています。SFCに合格すれば、必ず素晴らしい人脈と経験が手に入るとかと思います。どうか、SFC合格を目指してチャレンジしてください!SFCで待ってます!