受験生の皆さん、こんにちは。小論文のトリセツのひかです。
今回は「総合選抜型入試」についてまとめました。
- 一般学力選抜(一般入試)や旧AO入試とは何が違うのか
- 主要大学における実施状況などの疑問点や関心を持つであろうポイント
について、解説していきます。
この記事の目次
総合型選抜入試とは?
まず、総合型選抜入試とは何でしょうか。
総合型選抜入試とは、文部科学省が高大接続改革の一環として、各大学に改革を行うように指示を出したことで名称が変更された旧AO入試のことです。
この高大接続改革によって、皆さんご存知の通り大学入試センター試験が大学入学共通テストに、また「推薦入試」が「学校推薦型選抜」というように名称が変更されました。
したがって、総合型選抜入試は、概ね旧AO入試と同じであると考えても大丈夫です。しかし、完全に同じものではありません。
総合型選抜入試と旧AO入試との違いは?
旧AO入試との違いについて、総合型選抜入試では調査書等の出願書類に加えて、「各大学が実施する評価方法の導入」または「大学入学共通テスト」の少なくとも一科目の活用、という二つのいずれかの必須化です。
つまり、何らかの形で学力を問うことを必須化したということです。
文部科学省のHPには、旧AO入試を改革する背景を次のように説明しています。
一部のAO入試について、「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を問わない性格のものとして受け取られ、本来の趣旨・目的に沿ったものとなっていない面があり、入学後の大学教育に円滑につなげられていないという課題があります。
一部の大学のAO入試において、以上に指摘されるように調査書だけで合格できたり、AO入試の理念とは異なる方法(書類選考のみや、いわゆる一芸面接のみなど)で入試が実施されていたようです。こうしたAO入試にメスを入れることも改革の狙いのようです。
総合型選抜入試では何が問われる?
総合型選抜入試ではどういう力が問われるのでしょうか。
文部科学省による「各大学が実施する評価方法の導入」の例としては、
- 小論文やプレゼンテーション、口頭試問、実技
- 各教科・科目に係るテスト
- 資格・検定試験の成績等
- 志願者本人の記載する資料(例:活動報告書、入学希望理由書、学修計画書等)
が掲げられています。
一例を挙げると、京都大学の経済学部などでは「学びの書」として入学希望理由と学修計画を一次試験として採用しています。
詳しくは、京都大学特色入試のwebサイトをご覧ください。
総合型選抜入試の出願時期や合格発表の時期、併願について
2024年現在、出願時期は9月以降、合格発表時期は11月以降です。
細かいスケジュールは各大学によって異なりますので、志望する大学のHPなどを確認してください。
総合型選抜入試と一般入試の併願については、可能である大学が多いですがルールが大学によって異なりますので、その点もあわせて確認してください。
一例として、慶應義塾大学SFC(総合政策学部・環境情報学部)のAO入試は以下の表を参照してください。
総合型選抜入試で準備すべき書類
総合型選抜入試では、書類の提出を求められることが多いです。その多くは、志望理由書、高校での成績書です。ご自身の志望大学の入学要項をチェックしましょう。
志望理由書において重要なのは、
- なぜこの大学でしかできないのか=差別化
志望理由に伴う根拠の明確さ
伝えたいことをわかりやすく説明する力
です。別の記事で詳しく解説しますのでそちらを参照してください!
終わりに〜AO入試対策/一般入試対策は「小論文のトリセツ」を活用しよう〜
ここまで総合型選抜入試についてまとめてきました。
AO入試や一般入試の小論文においては、読み取る力、考える力、表現する力の重要性が近年増しています。しかし、それらの力を一朝一夕で身につけることは、困難です。
小論文のトリセツでは、慶応SFCを始めとする難関大学の小論文試験対策の経験を活かして、総合型選抜入試の専門対策カリキュラムも用意しています。志望校合格を目指してみませんか?ぜひ、まずはオンラインでの無料カウンセリングにお越しくださいませ。