こんにちは!小論文のトリセツスタッフのいりすです。
私は慶應大学SFCにAO入試で一発合格、2018年に総合政策学部に入学し2022年に卒業しました。
今回は慶応SFC卒業生の視点から、知らなきゃヤバい慶應SFCのAO入試で受かる人の特徴をお伝えしたいと思います!
慶應SFCのAO入試とは?
慶應SFC(総合政策学部・環境情報学部)のAO入試とは「一定の条件を満たしていれば自らの意思で自由に出願できる公募制入試」となっており、「中学校卒業後から出願に至るまでの全期間にわたって獲得した学業ならびに学業以外の諸成果を、筆記試験によらず書類選考と面接によって多面的、総合的に評価し入学者を選考するもの」と定義されています(2024年夏秋AO募集要項より)。
2024年夏秋AO入試の日程
オンライン申請:2024年8月1日(木) 10:00〜9月2日(月) 15:00
入学検定料納付:2024年8月1日(木) 〜9月3日(火) 22:59
出願書類の提出(郵送):2024年9月2日〜9月3日(火)
出願受理状況確認可能期間:2024年9月17日(火) 11:00〜10月31日 10:59
1次選考合格発表:2024年10月10日(木) 11:00〜10月27日(日) 16:59
2次選考:
[総合政策学部] 2024年10月19日(土)もしくは10月20日(日)
[環境情報学部] 2024年10月26日(土)もしくは10月27日(日)
合格発表:2024年11月1日(金) 11:00〜
2024年夏秋AO入試の概要
入学時期:2025年4月/2025年9月
出願言語:日本語または英語
募集人員:総合政策学部・環境情報学部ともに150名
1次選考:履歴書、志望理由書(2000字)、自由記述(A4サイズ2枚以内)、任意提出資料などによる選考
2次選考:30分程度の面接試験
慶應SFCのAO入試に受かる人の特徴
ここからはSFCのAO入試に一発合格し、SFCを卒業した私の視点から慶應SFCのAO入試で受かる人の特徴について話していきたいと思います!
慶應SFCのAO入試に受かる人①:さまざまなことに真面目に取り組んでいる
AO入試では一般入試とは違って志望理由書などの作成や面接対策の準備をする必要があります。
よくAO入試は一般入試より楽・受かりやすいという意見も聞かれますが、以前もこの記事でお話しした通り、慶應SFC両学部(総合政策、環境情報)の合格倍率は慶應の中でもダントツであり、AO入試に関しては10倍を超える年もあります。
その理由としてはSFCが慶應の中でも非常に人気の学部であり、志望度が高い本気の受験生が熾烈な戦いを繰り広げるからです。AO入試でなんとしても合格を勝ち取りたいがために、中学生から予備校に行く人もいると言われています。
よくAO入試は一般入試に比べて楽で受かりやすいという声が聞かれますが、AO入試の出願過程では自分と向き合い、過去を整理し、それを言語化するというプロセスが必要です。出願直前の付け焼き刃では対策が非常に難しいです。
また海外経験や資格、部活動の実績などAO入試は「一芸入試」であるというようにも誤解されますが、ただ実績があるだけでは合格することはできません。
学業や学外での活動、自分の好きなことなど自分が情熱を注ぎたいことに一生懸命取り組んでいることが不可欠です。
慶應SFCのAO入試に受かる人②:自己分析ができており、自己アピールができる
AO入試の志望理由書は2000字と非常に長く、さらに自由記述ではA4サイズ用紙2枚以内で自分自身について表現する必要があります。
これを攻略するためにはSFCと自分自身、両方について分析し、
なぜ自分はSFCに行きたいのか?
具体的に自分は将来どんな目標を達成したいのか?
そのためになぜSFCに行く必要があるのか?
といったことをきちんと言語化できていなければいけません。
なんとなく「受かりそうな志望理由」をただ書いているだけでは絶対に合格することは難しいです。
SFCのAO入試は大学と受験生とのマッチングと言われています。
「SFCを知る」+「自分を知る」
この2つをキーワードに、なぜ自分がSFCに行く必要があるのか?ということを説得力をもって言語化し、説明しないとAO入試の合格は難しいです。
慶應SFCのAO入試に受かる人③:自分の言いたいことを相手に伝えられる
AO入試ではプレゼンテーション能力や自己表現能力が問われます。
これらはすなわち、自分の言いたいことを相手に伝わるように表現できるか?という能力のことです。
もしあなたが人前で話すのが非常に苦手で、机に向かって勉強している方が楽だという性格だとAO入試より一般入試の方をお勧めします。
AO入試では主語を「自分」にして、自分とはどのような人間なのか?何をしたいのか?なぜSFCに入りたいのか?といったことを表現する必要があります。
プレゼンテーションに対する苦手意識や自信のなさは、面接中の態度や志望理由書の言葉の節々に現れてしまいます。
時間に余裕を持って対策することで、メンタル面でもAO入試に備える必要があります。
慶應SFCのAO入試に落ちる人の特徴
慶応SFCのAO入試ではどのような人が合格するかわかっていただけたでしょうか?
ここからは、慶應SFCのAO入試に落ちてしまう人の特徴を紹介していきます。
慶應SFCのAO入試に落ちる人①:自信がない
AO入試の対策を始めるのが直前だったり、自分のこれまでの準備に自信が持てていない人は、面接時の態度や志望理由書の節々にそれが表れてしまいます。
具体的には目線や口調、視線などで「この人は自信がないな」ということがわかってしまいます。
自信は、合格のための努力を重ねることでついてくると思います。
そのためにも時間に余裕を持って、自信が持てるようになるまで繰り返し書類の推敲や面接対策を行いましょう!
慶應SFCのAO入試に落ちる人②:対策をギリギリに始める
AO入試の対策をギリギリに始めると、付け焼き刃だということが試験官にすぐバレてしまいます。
試験官の教授たちは今まで何百人、何千人の志望理由書を添削し、面接をしてきたので、その中で付け焼き刃の対策をしている人はすぐに見抜いてしまいます。
AO入試は一般入試より楽だと思われがちですが、先ほども述べたようにAO入試は倍率が10倍を超えることも多いです。そして受験生たちは、中学や高校1・2年生の時から対策を行なってきた人たちです。
そのような受験生たちの中で合格を勝ち取るには、しっかりと受験日から逆算してAO入試対策に時間を割く必要があります。
慶應SFCのAO入試に落ちる人③:AI・ドローン・起業など書けば受かると思っている
慶應SFCは起業する人が多く、AIやドローンなど最新のテクノロジーに関する研究が盛んなことでも有名です。
しかし、自分の持っている問題に対する解決策を安易に「起業」や「AI」などと書いてしまうと、「この人は物事の本質を見抜いていないな」と思われてしまいます。
自らの問題意識とその解決方法について考えるとき、なぜ起業やAIなどのテクノロジーの活用ではないといけないのかよく熟考してみましょう。
起業やテクノロジーの活用は、解決のための手段でありそれ自体が目的ではないはずです。
また「お金持ちになりたいから起業したい」という人もいるかもしれませんが、慶應SFCに入るからには自分と社会の接点について考え、他者に貢献するという視点を持つことも必要です。
ぜひ志望理由書はSFCをよく知る人物に添削してもらい、自分の言葉で論理性のあるものが書き上げられるまで推敲を繰り返しましょう。
慶應SFCのAO入試で受かる人・落ちる人の特徴まとめ
今回は慶應SFCのAO入試に受かる人・落ちる人の特徴を卒業生の私なりにまとめてみました!
SFCのAO入試は全国大会優勝などのいわゆる「スーパー高校生」じゃないと受からないと言われることがありますが、慶應SFCに受かる人の特徴を持ち合わせていて努力を重ねれば、スーパー高校生じゃなくても合格の可能性は十分にあります。
ぜひSFCをよく知る人物と一緒に対策して、慶應SFCにAO入試で合格を決めましょう!
応援しています!