慶應SFC合格体験記

【合格体験記】慶應義塾大学 総合政策学部(2022年入学)#37

【昨年度SFC合格率62.5%】慶應SFCインテンシブコース開講【初学者歓迎】

はじめに

はじめまして。慶應義塾大学総合政策学部2022年入学のSSです。

私は高校2年生の8月から高校3年生の7月まで、約1年間アメリカに留学していました。現地の高校に通いながら、異文化の中で学ぶ貴重な経験を積むことができた充実した日々でした。しかし、7月に帰国してからも、すぐには受験モードに切り替えることができませんでした。アメリカでの自由な生活や友人たちとの思い出が頭から離れず、「まだ少し時間がある」という甘い考えもあって、なかなか本腰を入れることができなかったのです。周りの受験生はすでに本格的な受験勉強に取り組んでいましたが、私はまだ、ダラダラと過ごしてしまいました。

結局、本格的に受験勉強をスタートしたのは10月。多くの受験生と比べると、かなり遅いスタートでした。留学中は現地での生活に専念していたため、日本の大学受験に向けた準備は一切できていなかったのです。

それでも、留学を通じて世界の多様性に触れたことで、慶應SFCの国際性豊かな環境と自由な学風に強く惹かれるようになりました。10月から本格始動という遅いスタートでしたが、限られた時間の中で効率的に学習を進めた結果、慶應義塾大学総合政策学部と環境情報学部の両学部にダブル合格を果たすことができました。

この記事では、私が短期間で逆転合格を実現した受験エピソードと、その成功の秘訣をお伝えしたいと思います。また、SFCの小論文対策において重要だと感じた「日常的な思考習慣」についても詳しくご紹介します。

プロフィール

  • 出身校:神奈川県立高校(偏差値65くらい)
  • 部活:ラグビー部
  • 予備校や塾:当時SFC生の姉やSFC卒業生の母に見てもらっていた
  • SFCを志望した時期:高3の10月
  • 使用科目:英語、小論文
  • 合格実績:慶應義塾大学総合政策学部、慶應義塾大学環境情報学部

使用した参考書

英語で使用した参考書

  • 英検パス単1級
  • 赤本

小論文で使用した参考書

  • 赤本

赤本は過去問を解くために必須の教材です。SFCの小論文は独特の形式を持っているため、過去問を通じて出題傾向を把握することが何よりも重要でした。私は赤本を繰り返し読み込み、どのような視点で問題が作られているのか、どのような解答が求められているのかを徹底的に分析しました。

パス単1級は英語力強化のために使用しました。SFCの入試では高度な英語力が求められることも多く、英語の文章を読み解く力や、英語で論理的に考える力が必要です。パス単1級の語彙を習得することで、難解な英文にも対応できる基礎力を身につけました。

具体的なSFC対策

留学中の英語力強化

アメリカ留学中は、英語力を飛躍的に伸ばす絶好の機会でした。私が意識していたのは、主にこれらの点です。

まず、現地の高校の授業を全力で受けることです。ディスカッション形式の授業では、自分の意見を英語で論理的に述べる訓練になりました。アメリカ史をはじめとした社会科の授業では、エッセイ課題が頻繁に出され、英語でアカデミックな文章を書く力が自然と身につきました。

また、現地の友人との会話を通じて、日常会話だけでなく、抽象的なトピックについても英語で議論する力を養いました。政治、環境問題、テクノロジーなど、幅広いテーマについて意見を交わすことで、SFC入試で求められる思考力の土台ができたと思います。

10月~11月:基礎固めと過去問分析

最初の2ヶ月は、英語と小論文ともに、SFCの出題傾向の把握に全力を注ぎました。

最新の赤本を購入し、過去問を徹底的に読み込みました。総合政策学部と環境情報学部の過去問を、各学部5年分ずつ、合計10年分を分析しました。

英語は、留学していた経験もあり、文章を理解する能力があったので、この時期から過去問を実際に解いていました。しかしながら、専門的な語彙や難しい構文もあり、なかなか良い点数を取ることはできずにいました。そこで、パス単1級の暗記や、WIREDの英語版TEDトークのスクリプトなども読み、科学技術や社会課題に関する英語表現に慣れていきました。

小論文においては、基礎知識が全くなかったため、この段階では実際に解答を書くのではなく、「どのような問題が出題されているのか」「どのような視点が求められているのか」を理解することに集中しました。その後、問題文と資料を読む訓練を始めました。1日1年分のペースで過去問を読み、「この問題は何を問うているのか」「資料から何が読み取れるのか」をノートにまとめる作業を続けました

12月~1月:実践演習開始

英語は過去問演習とともに、前述した勉強法を継続していました。留学中に身につけた英語力のおかげで、英語対策にかける時間は比較的少なくて済みました。その分、小論文対策により多くの時間を割くことができたのは、大きなアドバンテージでした。

小論文では、実際に過去問に解答する練習を始めました。最初は時間を気にせず、自分の考えを文章化することに集中しました。段々と時間制限を設けていき、最終的には時間内に解き終えるだけの力をつけました。

解答を書いた後は、必ず姉や母に添削してもらいました。SFC生の姉とSFC卒業生の母という、SFCをよく知る身内がいたことは大きなアドバンテージでした。フィードバックは彼女たちからもらっていました。

共通テスト後~入試本番:本番を意識した訓練

このときまでには、英語と小論文ともに過去20年分の問題を解き、英語では安定して8割以上、そして小論文も納得のいく仕上がりになっていたため、最新の過去問を繰り返し解き直し、わからない英単語や、小論文の概念を一つずつ無くしていきました。

慶應SFC小論文対策で意識したこと

小論文対策で私が最も重視したのは、「問題の本質を見抜く力」です。SFCの問題は、表面的な知識だけでは対応できません。資料の奥にある本質的な課題を見つけ出し、それに対して自分なりの解決策を示す必要があります。

そのために、私は日常生活の中で「なぜ?」と問い続ける習慣をつけました。ニュースを見ても、「なぜこの問題が起きているのか」「本当の原因は何か」「どうすれば解決できるのか」と常に考えるようにしました。

また、具体例のストックも意識的に増やしました。新聞記事、ネットニュース、WIREDなどの雑誌を読み、興味深い事例や統計データをノートにメモしていきました。これらの具体例は、小論文の説得力を高めるために非常に役立ちました。

さらに、多様な視点を持つことも心がけました。一つの問題に対して、経済的視点、社会的視点、技術的視点など、複数の角度から考える訓練をしました。これは留学中に培った多様性への理解とも結びついていると思います。

試験の思い出

試験当日、私は男らしく学ランを着て受験会場に向かいました。周りの受験生は私服が多い中、学ランで臨んだのは自分らしさを貫くためでもありました。気合いが入り、良いコンディションで試験に臨むことができました。

試験の出来は非常に良く、試験中から合格を確信していました。特に印象に残っているのは、環境情報学部2022年度の問題です。SFCのコンセプトの一つでもある、「未来からの留学生」にあなたが実際になったとしたら(もしコロナ以前に戻れるとしたら)、あなたはどう行動するかといった内容の問題でした。

この問題を見た瞬間、私はすぐに解答の方向性が見えました。なぜなら、私は普段からこういった「もしも」の状況を考えることを習慣にしていたからです。未来から過去に来た留学生という設定は、一見突飛に思えるかもしれませんが、この種の思考実験は私にとって日常的なものでした。スラスラとペンが進み、自分の考えを存分に表現することができました。

後輩へのアドバイス

これから受験を控える皆さんに、ぜひ伝えたいことがあります。

思考習慣を身につけよう

普段から「もし自分がこういう状況に置かれたら」というイメージトレーニングを習慣化することです。例えば、「もし過去に戻れるとしたら、何をするか」「もし宝くじに当たったら、どう使うか」「もし明日世界が終わるとしたら、今日何をするか」など、日常の中でふと考えてみてください。

これらの問いに正解はありません。大切なのは、自分なりの答えを持ち、それを支える根拠をしっかり考えることです。SFCの小論文は、知識の量よりも思考の深さや独自性を問う問題が多く出題されます。日頃からこうした思考実験を繰り返すことで、どんな問題が出題されても、自分の考えを論理的に、そして説得力を持って展開できる力が身につきます。

過去問は量より質

私は受験までに総合・環境20年分、計40年分の過去問に触れましたが、重要なのはただ解くだけでなく、徹底的に分析することです。1題を解いたら、必ず振り返りを行い、「どこが良かったのか」「どこが改善できるのか」を明確にしましょう。可能であれば、SFCをよく知る人に添削してもらうことを強くお勧めします。

自分の頭で考える時間を大切に

参考書や予備校に頼りすぎず、自分の頭で考える時間を大切にしてください。私は予備校に通わず、使った教材も赤本とパス単1級という最小限のものでしたが、それでもダブル合格を果たすことができました。重要なのは、量ではなく質です。自分に必要なものを見極め、それに集中して取り組むことが合格への近道だと思います。

スタートが遅くても諦めない

私のように10月スタートでも、効率的に学習すれば十分に合格は可能です。限られた時間だからこそ、何が本当に重要なのかを見極め、優先順位をつけて学習することが大切です。

慶應SFCに合格して思うこと

合格してキャンパスに通い始めてから、改めて感じることがあります。それは、自分が努力して勝ち取った合格には特別な価値があるということです。10月という遅いスタートから、限られた時間の中で必死に勉強した日々は、決して無駄ではありませんでした。

現在は大学生として、国際性豊かな環境で多くのことを学んでいます。SFCでの学びは想像以上に刺激的で、毎日が新しい発見の連続です。留学経験で培った国際的な視野と、受験勉強で身につけた思考力や論理的な文章力が、大学での学びにも大いに役立っています。

皆さんも、自分を信じて最後まで諦めずに頑張ってください。スタートが遅くても、効率的に学習すれば必ず結果はついてきます。努力は必ず報われます。慶應SFCでお会いできる日を楽しみにしています。

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ABOUT ME
SS
総合政策学部2022年入学。現役で慶應義塾大学総合政策学部、環境情報学部に一般入試で合格。(英語・小論文利用)
LINEでしか話せない慶應SFC合格の戦略を特別にお伝えします

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