小論文のノウハウ

小論文の合格答案を作る3つのプロセス【慶應SFC合格者が伝授】

小論文で合格答案を作る3つのプロセス

みなさん、こんにちは。慶應義塾大学総合政策学部2019年入学のHiroと申します。今回は、大学受験小論文という科目の本質について、持論を語っていきたいと思います。

まず、小論文とは、与えられた課題文を読み、その課題文をもとにして、それに対する自分の意見を論述するという科目です。正解が一意に決まる他の科目とは異なり、回答の自由度が高いことが特徴です。

ただ、その自由度の高さ故に、「小論文で何を書いていいのか分からない」という悩みが多く生じることもまた、小論文の特徴と言えます。

なので、今回はどのように小論文の解答を完成させるか?のプロセスについて、話していきたいと思います。

小論文には“文章を書く才能”が必要だと考えている方も多くいると思いますが、正しいプロセスで勉強を積み重ねていけば、どんなに文章を書くことが苦手であっても、確実に合格点には届くようになります。その「正しいプロセス」として、今回は3つのポイントに分けてお伝えできればと思います。

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1. 小論文には明確な正解がある

これが一番の驚きかもしれませんが、大学受験小論文には、明確な正解があります

先ほどにも述べた通り、小論文とは、与えられた課題文を読んで、その課題文をもとにして、それに対する自分の意見を論述する科目です。与えられた字数制限さえ守れば、自由に論述することができます。課題文の意見に対して賛成することもできるし、また反対することもできる、また何を具体例として出しても良いのです。

このように小論文と聞くと、「書く力」が求められているように思うかもしれません。しかし、本当に求められているのは「読む力」なのです。

小論文入試で大学側が求めているのは、難解な課題文を正確に読解し、その課題文に含まれる「問題点」を見抜き、その問題点に考察を加える力です

小論文の本質は「読解」です。その読解をおろそかにして、独りよがりなことを書いても絶対に合格点には届きません。逆に正確な読解さえできていれば、文章力が小学生レベルでも余裕で合格点に届きます。まさしく受験生時の僕は、そのタイプでした。「文章の表現力は皆無だが、言及する内容が的を射ている」といった感じです。

最難関校の小論文は、文章自体の難易度はかなり高いですが、その課題文さえ読めてしまえば、論述するのはそこまで難しくないです。というのも、最難関校の小論文は、課題文に明確な問題点の記述があるため、それに言及すれば合格点に届くようになっているのです。なお、ここで言う最難関の小論文とは、京大2次試験や、慶應義塾大学総合政策学部、経済学部、法学部などを指しています。

「何を書いていいかわからない」という悩みは、課題文の正確な読解ができていないが故に生じる問題だと思います。「正確な読解」さえできるようになれば、自ずと書くべきことは見えてくるはずです。課題文に明確な問題点の記述があり、それに言及することが求められている、という意味において、「小論文には正解がある」ということなのです。

そのため、正しいプロセスで「読解力」を身につけることができれば、誰にでも小論文で合格点が取れるようになるはずです。

2. “正解”を導くために必要なこと

前章では、「小論文の本質は読解である」という話をしました。次に、その読解力をどのようにして養えば良いのか、ということを話していきたいと思います。

「読解力」と聞くと、英語や現代文のように、「ディスコースマーカーに注意して、抽象と具体を分け、内容にメリハリをつけ、整理しながら読む」ということを想像するかもしれません。この能力自体は、小論文にも求められることなので、その認識は正しいです。

しかし、小論文の課題文読解にはそれだけでは足りません。

最難関校の小論文の課題文は、内容がかなり高度なものとなっているため、“背景知識”がないと、正確な読解というのは成り立ちません。背景知識をもってして、文章には記述されていない時代背景なども想像していかないと、途中で内容が分からなくなります。

そのため、最難関大学の小論文対策の第一歩は、難解な課題文を理解しうる教養の養成にある、ということができます。

「教養」や「背景知識」と聞くと、中身が抽象的すぎて不安に思うかもしれません。でも、安心してください。

小論文入試で求められる「教養」というのは、かなり明確なものです。それは激動する現代の状況を深く理解できる力であり、端的に言ってしまえば「近代」というものの問題点を見出すための視点なのです。

もう少し具体的には、近代に特徴的な「思想」、「組織」のあり方、「メディア」のあり方、「国家」のあり方、といったものへの理解が求められているのです。これらは、1年間の勉強で、十分に理解することができます。

慶應義塾大学の小論文入試では、どの学部のどの年度であっても、「近代性の否定」がテーマになっていることがほとんどです(環境情報学部を除く)。「近代性に関する教養」をもってして、正確に課題文を読解し、その課題文に含まれる「近代の問題点」を見出し、それについて考察を加えることができれば、確実に合格点には届きます

逆に小論文で落ちる人というのは、課題文の読解が甘いです。近代に関する理解がなく、課題文がまともに読めず、かろうじて読めたところだけ勝負しようとして、的外れなことを書いてしまっているケースがほとんどです。

何度も言いますが、課題文さえ正確に読めれば、書くべきことは明らかになります。課題文の読解にとにかくこだわって欲しいと思います。

そういうわけで、最難関大の小論文対策の第一歩は、「近代に関する教養を身につける」ということでした。

3. 勉強のプロセス:これから何を積み重ねるべきか

これまで、最難関大の小論文は「読解」が最重要であり、その読解を「近代性の理解」が支えてくれる、という話をしてきました。

それでは、どのようにして「近代に関する教養」を身につければ良いのか。本を読むべきなのか、社会科目を勉強すべきなのか、と何をして良いか分からないと思います。本を読んだり、社会科目を勉強することで「近代に関する教養」は確かに身につくと思います。しかし、これは絶対に最短ルートではないはずです。

小論文の課題文で言及される近代性というものには、“パターン”があります。すなわち「近代の教養」と言っても、出題されるテーマがほとんど決まっています。僕はその近代の教養を、浪人時代に通っていた予備校の先生から習いました。そしてその学習が最短ルートであったと今では確信しています。

なので、「本を読め」、「社会を勉強しろ」と勉強方法だけ提示して後は自分でやれというのではなく、「近代の教養」に関しても、本サイト「小論文のトリセツ」で取り扱っていこうと思います

その回ごとにテーマを決めて、そのテーマに関して僕が予備校の先生から授かったエッセンスを、僕の言葉で伝えていこうと思っています。そしてその内容が実際にテーマとなっている入試問題を解いていただいて、その後「小論文のトリセツ」で取り扱っている“解答・解説”を読んで、そのエッセンスをより自分の中に落とし込んでいただきたいと思っています。

まとめ

最後に、小論文の合格答案を作る3つのプロセスをおさらいしましょう。

    ①小論文入試では、難解な課題文を正確に読解し、その課題文に含まれる「問題点」を見抜き、その問題点に考察を加える力が求められる
    ②最難関大学の小論文対策の第一歩は、難解な課題文を理解しうる教養の養成にある
    ③近代性に関する出題パターンを網羅しよう

以上です。

また、小論文のトリセツが提供するオンラインサロン-小論文合格サロンでは、勉強法の詳しい話や、近代性に関する質問、不安を払拭する方法など、なんでも質問にお答えします。

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ABOUT ME
Hiro
Hiro
慶應義塾大学総合政策学部1年。1年間の浪人を経て、英語・小論文受験で合格しました。通っている学部はSFCですが、本キャンの受験経験があるので、本キャンの小論文の解答解説をメインで書いてます!

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