こんにちは。
今回は、慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験生の受験に役に立ちそうな本や人生観を広げてくれそうな本を紹介していきます。
タイトルに本番で出題!とありますが、実は僕は慶應SFCの受験直前で内容を知った本が総合政策学部の入試問題の資料として出題されました。つまり的中してしまったんですね。
受験にもしかしたら役に立つかもしれないと思った本が実際に役に立ってしまって僕自身も驚いていますが、それだけ方向性が正しかったということの証左かもしれません。
習慣に影響を及ぼす系
スマホ脳
こちらの本は、スイスの心理学者アンデシュ=ハンセン先生が書かれた本です。数年前に一時期話題になり、ベストセラーにもなっています。
この本を読んで皆さんに考えていただきたいことは、テクノロジーと利益と僕たちの健康についてです。ご存知の方もいるかもしれませんが、現在普及している多くのSNSの開発者は、ユーザーのことを第一に考えるのではなく、利益のために、私たちが本能的に抗いにくい仕組みを巧みに利用して自社のサービスに依存させていることがわかっています。
その依存の仕組みには主に、ギャンブルのようなランダム性や、美味しいものを食べたり、何かを達成した時に分泌されたりするドーパミンといったホルモンを利用しています。詳細は本をぜひ読んで知ってほしいのですが「何となく」や「ただうっかり」、「自分の意思力のなさ」などと言い訳しがちなスマホ依存について科学的切り口から分析しているのが斬新です。
スマホやインターネットへの依存は短期的な視点で見ると、受験勉強に大きな支障をきたす場合がありますし、中長期的な目線で見ると人生の貴重な時間をどうでもいい情報に費やし、後悔することにもなりかねません。
ですから、そうならないためにもぜひ早めに、大人たちが大金をはたいて作り上げた、強烈な依存性のあるスマホについての向き合い方を見直すきっかけにしてほしいと思います。
SFCはテクノロジーについてしっかり理解し、正しく使いこなせる人を求めているはずです。
脳を鍛えるには運動しかない!
この本は、タイトルの通り運動の重要性をはじめとして人間の健康についてひたすら語った本です。
特に現代人を悩ますストレスや不満、うつ、注意欠陥などさまざまな問題に大量のページが割かれています。僕たちのほとんどが健康になりたいと思っているでしょう。ですから、運動の重要性をはじめとして、健康についての情報は本や、YouTubeなどの動画サイトやTwitterなどのSNS、その他ブログ記事からでも得ることができます。
しかし、そうしたものと比べてこの本をおすすめする理由は2つあります。
ケーススタディに関する記述が豊富であることと、脳科学をベースとしている説明になっていることです。
健康に関する本でありがちなのは、セルフブランディングがうまくて、いかにも人生キラキラ、ハッピーで健康で美しく生活しているという様子が著者のSNSにアップされていて「私の、俺の美の秘訣を教えます」というようなタイプです。本人としてはとても試行錯誤されていて、その人にはよくハマった生活スタイルなのかもしれません。
しかし、それは科学的にみたらサンプルサイズ1であり、僕やあなたに当てはまる保証はないのです。
その一方で、この本はアメリカが中心とはなりますがスポーツ選手の話であったり、公立学校での話であったり、またそれぞれの母集団の大きさが大きかったりと比較的信憑性のある根拠をもとに本が構成されています。
ですから、効率よく健康になるためにはそういう本を読むのがベターでしょう。
また、科学をベースとしている説明になっているということです。
門外漢であるため、詳しくは触れられませんが、脳科学的に運動をするとこういった化学物質が放出されるから鬱が軽減されると考えられる、などといった記述が多く論理的に納得しやすいです。
その一方で、非常にボリューミーで使われている言葉も専門用語が多いため、普段から本や論文を読まない人には読破は難しいかもしれません。しかし、こう言った類の本は、内容を全て理解するより、気づきを得て実生活に1つでも多くどう活かすかの方が
重要なので、その視点からすると一度読んでみて、気になるところは取り入れると良いでしょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回は、慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部(慶應SFC)受験生の受験に役に立ちそうな本や人生観を広げてくれそうな本を#1、#2に引き続き紹介していきました。
なぜこうしたチョイスにしたのかというと、理由は様々あります。ですが、慶應SFC両学部に合格し、通っている立場として感じていて、どうしても皆さんに伝えたい、1つのことがあったからです。
それは「自分の価値観を大切にする」ということです。本の紹介の部分でも触れましたが、SFCはどの入試方式でも「あなたがなぜそれをするのか」「あなたなりの視点で」などといった問いかけが多いです。
他の誰でもない、自分が何を考えているのか、何を見ているのかを問われるのです。
ですから、あなたが何者であるかをできるだけ詳細に言語化することに役立てたり、あなたの興味をもしかしたら伸ばしたりできるのではないかという基準で、これらの本を選びました。
皆さんの受験勉強の役に立てたり、視野を広げたり、普段読まないジャンルの本への興味を掻き立てられたりしたらこんなに嬉しいことはありません。
受験勉強応援しています。