はじめまして。慶應義塾大学総合政策学部2年のいくらです。私はAO入試で慶應SFCに合格したのですが、正直言って一筋縄ではいかない受験生活を送りました。
SFCの学生って、キラキラしていて自分の夢がしっかりある、そんなイメージがあって、自分がAOで合格できている想像がつかない。高校生の時わたしはそんなことをずっと考えていて、不安でいっぱいの毎日をおくっていました。
SFCに入りたいけど、入れるか不安… 先が見えない…という受験生の皆さんの支えに少しでもなれたらうれしいです。また、SFCをずっと夢見てきた私が、SFCのAO受験において、やっておいた方が良いこと、AO入試でためになることなどもお話できたらいいなと思います。よろしくお願いします。
この記事の目次
慶應SFCのAO入試
さっそく本題ですが、私がSFCのAO入試を本格的に意識し始めたのは高校2年生の春でした。
SFCのAO入試は特殊で、書類と面接で合否が決まります。そのため一見簡単に合格できると思われがちですが、実は書類と面接だけで決まるからこそとっても難しいAO入試なのです。
そもそも慶應SFCのAO入試は、一芸があったら合格するのか?
SFCにAO入試で入ったと言うと、結構な確率でこの質問をされます。そのような発言をネット上でもよく見かけます。これはあくまで一個人の意見ですが、答えはNOだと私は断言できます。
高校2年生からAO入試を意識していた私は、実績を残さないと…と思い、エッセイや俳句など色々な作品で賞をとったりしました。また、色々な変わった資格を取っていたりSFCが主催する未来構想キャンプというイベントに参加したり、、、正直実績にはとても自信がありました。
しかし、一期のAOは書類ではじかれているのです。自分の実績なら書類審査は絶対に受かるだろうと慢心していた私は、書類審査不合格の通知を受けてしばらく呆然としてしまいました。
その後、二期でSFCのAO入試に合格したのですが、その経験を通して確信しました。SFCのAO入試において、本当に大切なことは、一芸を持っていることでは決してありません。
自分がやってきたこと、挑戦してみたいことを、SFCでどのように成し遂げたいのか、なぜSFCでなくてはならないのかという理由と軸が、明確にあることがなによりも大切だということに気付きました。
SFC AO受験一期(春)と二期(夏秋)で何を変えたのか?
一期は書類落ち、しかし二期で合格。
きっと「では一期と二期で志望動機の内容をどう変えたのだろう?」と気になっている方が多いと思います。それについて詳しくお話しします。簡単に2つの内容の違いを言うならば「本当に自分がやりたいことか、そうでないか」です。
一期では、どんな内容ならsfcに受かるか、そればっかりを考えて、大まかにいえば地域活性化をテーマにしました。みなさん、SFCの学生は起業をしている人が多いイメージありませんか?私も当時、SFCには起業のイメージがあり、起業について書いた方が受かりやすそうな気がしたので、地域活性化の関する企業を立ち上げたい、といった内容の志望動機を書きました。
今だから言える話ですが、正直起業や地域活性化に関して、当時の私は何の知識も持ち合わせていなかったし、それは本当にやりたいことではなかったんです。一期書類落ちという現実をたたきつけられた私は、本当に私がSFCでやりたいことってなんだろう、、?と、本気で考えました。きっとあの時が人生で1番将来について悩んだ瞬間です(笑)
すると、自分がやってきたことを踏まえ「楽曲のリズムやテンポの法則性を見出したい」という結論に至りました。一期の内容とは、全然違いすぎて自分でもびっくりなのですが(笑)不思議なもので本当にやりたいことだと志望動機もすらすらとかけてしまいました。
ここで私が言いたいのは、志望動機に起業や地域活性化について書くのはよくない!ということでは決してありません。志望動機には、自分の本当にやりたいことを書くのが1番いい!ということです。泥臭いことを言うようですが、結局人間の熱意だったり思いというのは、文章にも滲み出てくるものなのかもしれないと思います。
志望理由書で書く内容がわからない!
SFCをAOで受けようと決めた時、私は最初に「うわーーーなにをどのように書けばいいんだ!!!」となやみになやみました。その結果、一期は自分の持っている資格に関連した「地域活性化」というテーマで志望理由書を書き始めました。しかし、自分の本当にやりたいことではなかったため筆が進まなかったのです…。
結局一期は書類落ちするのですが、そんな私から皆さんに伝えたいことがあります。それは、志望理由書は、自分の好きなことや本当にやってきたことを軸にして書くのが1番!!ということです。自分の好きなことや本気で取り組んできたことを題材に書いていると、不思議とワクワクしてきて、さらにSFCに行きたいという気持ちがアップするんです。
そのワクワク感といった気持ちはきっと、面接でも試験官に伝わります。なので、志望理由書になにを書いたらいいかさっぱりわからん!という人は、自分の好きなことはなんだろう、と考えてみてください。歌うこと、絵を描くこと、スポーツをすること、などなど。それらのことはきっとあなたの大切な軸になると思います。
sfcにいきたい!でも、自分のやりたいことがわからないという人たちへ
SFCにいきたいけど、具体的な自分のやりたいことはまだ全然わかっていない、という高校生の方は、少なくないと思います。私もその1人でした。SFCのAO入試で入学する人たちなんて、ものすごい実力がある人(英語の弁論大会で優勝していたりドローンを飛ばしていたり起業していたり、、、)なんだろうなあ、なんて1人で考えて、意味もなく焦る日々を送っていました。
しかし、私はSFCのAO入試を経験して、あることに気がつきました。それは「具体的な夢がなくっても大丈夫」ということです。それこそ私は、SFCのAO入試で合格するために、凄いことをかかなくてはならない!とばかり思い、一期では起業家になりたい!といった具体的で大袈裟な夢を提示していました。
しかし、具体的な夢はそれほど重要ではない気がします。二期では本当にやりたいことについて書いたものの、将来の夢など詳しいことについてはまだわかりませんでした。なので志望動機には、こういうことをSFCで研究してみたい。とだけ書き、自分の正直な心情を綴りました。
今思うと、志望理由書をかく上で大切なことは「SFCにはいりたい!」という気持ちを、正直にぶつけることなのかもしれないと思います。もし、志望理由書を書く時につまづいてしまった時は「そもそもSFCに行きたい理由ってなんだっけ?」と、見つめ直してみると見えてくるものがあるのかもしれません。
終わりに
慶應SFCを受験する予定の皆さん、また、慶應SFCに行きたい!と、SFCを志している皆さん、今は正直不安しかないと思います。わたしも受験生のとき、特に一期で書類落ちした時は、「私なんかがSFCに受かるのだろうか…」とマイナスに考えてしまうことがよくありました。
しかし、結局純粋なSFC愛に勝るものはないのかなと思います。書類でも面接でも、SFCでなくてはならない、SFCじゃないと絶対にダメなんだという「愛」を語ることが、なによりも大切なのだと、SFCのao入試を経験してみて感じました。書類審査でも、面接審査でも、常に「SFCへの愛」を語ることを意識して、頑張ってください!