この記事の目次
プロフィール
名前 サン
出身:神奈川県県立高校 (偏差値67)
内心:3.4
実績:
一年生
短期留学二週間
神奈川県ダンス新人大会優勝
二年生
ニュージーランドへの一年弱の留学
部活動での数々の活動(全国レベルの入賞あり)
留学先での授業費奨学者に選ばれる
バリ島への海外研修二週間
受験形態:AO入試
受験予定の大学:
- 慶應義塾大学総合政策学部
- 早稲田大学社会科学部
慶應SFC志望のきっかけ
一年弱の留学で羽を伸ばし切り楽しんだ私は帰国後、今までの環境や受験への向き合い方に大きすぎるほどの逆カルチャーショックを受けました。進路やこれから自分はどこで学んでいけばいいのか分からず呆然としている時期がありました。
ちょうどその頃、留学という進路を選んだ先輩などからAO受験という受験の在り方を教えてもらいました。AO受験について調べる中で、割と早い段階で見つけたのが慶應SFCという選択肢でした。
当時漠然と教育などに興味を持っていながらも、なんとなく自分の興味や研究分野に確信が持てないような感覚もあり、自分の興味や学びを高校3年の時点で決めてしまわなくてもいい環境は自分にとって理想的だ!と思いとても魅了されました。調べるうちに、チャレンジを後押しするような校風を知りSFCへの思いが募っていき、受験というものや形態に馴染めていないような感覚があった当時の私が、始めてここで学びたいかもしれないと思った大学・学部でした。
慶應SFC 受験をおすすめしたい人
AO受験や、慶應SFCと聞くと何か自分として突き詰めていきたいものが既に確立されている人が受験しているイメージが最近は特に多いような感覚がありますが、これから好きなことを見つけていきたいという人にも私はおすすめしたいです。
やりたいことが全力でできるような環境やそれを一緒に楽しんでくれる友人たちがいることがSFCのとても好きなところです。
私自身SFCに入って授業やゼミ、素敵な人たちに出会いながら沢山自分の好きが更新されてきたなという感覚がとても強くあります。今好きなことや突き詰めたい学びがはっきりしていてもしていなくても、SFCのような横断的で自由な学びの形態に魅力を感じる人は是非受験することを考えてみて欲しいなと思います。
AO受験をしていても、自分が志望する理由を文字やポートフォリオなどを実際に制作し始めて見えてくることが沢山ありました。受験の前に、自分は何もしてきていないかもしれない、と思ってしまわずに、少しでも興味があれば資料作りや自分の好きに向き合う作業に一緒に取り組んでいきたいなと思っています!
慶應SFC AO入試準備と当日の動き
提出物
- 志望理由書2000字
- 自由記述A4用紙2枚
- 活動報告200字
- 志望者評価2名
- 任意提出物最大30枚
私は受験の年の4月くらいからAO受験の対策塾に入り対策を少しずつ始めました。
小論文の勉強などや志望理由書に書くことのブレストなどからゆっくり始めた覚えがあります。
周りには、高校一年生や二年生の時からその塾へ通い着々と志望理由を準備してきたような人も多かったため、漠然とした不安は抱えていました。
すでに自分の好きなことが分かっている人などを見ると何か自分も大層なことを言わなくてはいけないのかもしれないと焦る時期もありましたが、自分と向き合い等身大の自分が思っていることに目を向けることを何度も思い出しながら志望理由を作っていきました。正解がない分、何か正解らしきものを知りたくなったり教えてもらいたくなりながらも、自分と対話をするということが一番忍耐力を必要とした気がします。
自分だけでは見つからないことは一緒にブレストをしてもらったり話しながらメモを取ったり、研究に直線的に繋がるか分からないことも丁寧に振り返ったりするなど色々なやり方で進めました。
任意提出物は今まで自分がどのようなことをしてきたかを見やすく漏れなく伝えることができるようにと準備しました。今までは多くの枚数が必要となるような資料を制作したことがなかったので、文章だけでなく写真なども交えながら資料作りをするというところにとても手間取りました。
周りにはデザイナー顔負けのようなデザインを作る人も多い中で、いかに自分なりに自分らしさを伝えられるか悩みギリギリまでデザインやページの組み替えなどを吟味して提出した覚えがあります。
面接当日は、大きな書斎のような部屋に午前の部の受験生が全員集められました。
初めに塾長からの挨拶があった後、各々の面接時間に合わせて待機場所に向かい、順に受験部屋に案内されるという流れでした。受験特有の雰囲気があったのですが私はそういうような雰囲気をどちらかというと楽しむタイプなので、大きな緊張感と共にこれからこの一日をどう楽しもうかという心持ちで挑んだような記憶があります。
待ち時間は、プリントアウトした自分の志望理由書や任意提出書類などを見返し落ち着けるようにしていました。
面接は、素直に話すこと、そして適度に簡潔に話すことを特に意識しました。
直前に焦りそうになった時は、受験の1ヶ月半前ほどから前日まで、ギアをあげて志望理由書を書き直しながら実際の面接練習を集中的にしていた時間や努力のことをを思い出し自らを落ち着かせていました。
準備はしてきたし、これ以上でも以下でもない。この自分が今ここで面接を受けるのだというメンタリティで受けるようにしました。過度な付け焼き刃はきっと見透かされる気がしましたし、自分ではない何者かになろうとすると正解がわからず不安がいっぱいになると思うので最後は自分で受けるのだという気持ちになるといい気がします。
慶應SFC AO入試の面接のリアルとギャップ
人によっては圧迫面接を受けたという人も少しだけ聞きましたが、私の対応頂いた三人の教授の皆さんは本当に優しい方々でした。そのおかげで終始リラックスしながら楽しんで終わることができました。周りの受験生の子達も、面接官が優しい方々だったという意見がほとんどでした。また圧迫面接を受けたと話していた受験生も、無事合格していたので圧迫であるということが直接合否に関わるわけではないのだなと感じました。
また、受験会場はかなりピリピリしているような環境なのかと少し心配していましたが、実際は緊張感はありつつも、ピリピリというよりかは各々が適度な集中状態にある環境というような印象を受けました。
慶應SFC AO受験生へのメッセージ
AO受験をしていい人、してはいけない人などの違いは全然ないと個人的には思っています。AO受験はある面でとてもリベラルで自由な試験形態であるが故に、自分のこれまでの実績の有無や対策を始めるタイミングなどで尻込みしてしまいやすい受験でもあるだろうなと感じます。AO受験というものに少しでも興味がある人は、それらをハードルに感じすぎず、新たな可能性の一つとして捉えながら、一緒に楽しみながら準備していければいいなと思っています。
私はSFCに入ってとても納得して楽しんでいる、入ってよかったなと言いきることができますし、AO受験当時に思い描いていた自分の研究分野とは違う分野を学びながらも、あの時自分の興味にあの時なりの精一杯で向き合っていたことがとても今の自分をかたどってくれているなと感じています。
どんな勉強をしたいかが、自分の知らない方向から出会えるのがSFCの良いところでもあると思っています。入学後の生活や学びの機会に大きな希望を持ちながら一緒に受験に向かっていけれたらと思っています!応援しています!!