こんにちは、小論文のトリセツのKazです。
全国の選抜型入試(旧AO入試)の合格者へのインタビューを通じて、総合型選抜入試への試験対策に役立てていただく企画です。
今回は、慶應義塾大学総合政策学部のAO入試(2010年入学)で合格したrainさんに、AO入試対策のポイントについて教えていただきました。
ぜひ慶応SFCを志望する受験生の皆さん、ぜひじっくりお読みください。
※必ず最新の募集要項をご自身でご確認ください
この記事の目次
プロフィール
お名前(ニックネーム)
rainさん(男性)
出身高校
兵庫県宝塚高校
AO入試で合格した大学、学部名
慶應義塾大学総合政策学部
入学年度
2010年度
慶應義塾大学総合政策学部のAO入試概要
AOを受けようと思ったきっかけ
当初は国立入試の推薦入試を受けようと考えていました。慶応SFCがAO入試を実施していることを知り、受験当時はAO入試自体が少なかったこともあり、高2の夏頃にSFCのAO入試を受験することを決めました。
AO入試(1期)の選考プロセス
出願条件…特になし
スケジュール…8月〆切→9月1次合否→10/1週に面接→合格、終了
提出書類…志望理由書・自己PR・その他の資料・高校の先生の評価表(推薦)
面接…1h(実質的に、40分程度だった)
書類作成
自己PRの材料は、ボランティア経験、青年海外協力隊の経験、数学オリンピックのアピール、クラブ部活動(強豪校だったため)を挙げました。
自分は色々なことに挑戦することが好きでした。慶應義塾大学総合政策学部は様々なことが学べる環境だったため、自分にフィットするのではないかと考えており、その考えを書類に盛り込みました。
また、(受験当時は)卒業後は研究者になりたいと考えていました。理系/文系の枠に囚われたくなかった
自己PRの資料(書式制限なし)としては、
- 英検2級のエビデンス
- クラブ部活の記録
などを添付しました。
面接
受験生1名に対して、私の場合は対応する教授は3〜5名程度いました。面接の流れは、概ね以下の通りです。
・自己紹介を踏まえて、SFCの志望理由を1分程度で述べてください
・なんで研究者になりたいのですか?
・SFCでどういうことを学んだら、将来こういうことが出来ると思いますか?
・研究者になるなら、大学院で何を研究する予定ですか?(厳しいと感じた質問)
・最後に質問や、最後に伝えておきたいことはありますか?
冒頭の自己紹介と志望理由の回答として、予めPower Pointで作っておいた資料(紙)を配布しました。
面接の状況としては、気難しそうな顔でずっと見てくる先生もいたり、質問を投げかけ続ける先生もいました。
最後の質問では、「なぜわざわざAO入試で学生を採用しようと思っているのか?」「将来的な研究者としてのキャリアパスを教えてください」といったことを質問し、その返答に重ねる形で自己PRを行いました。
倍率
毎年5.0〜6.0倍くらい
慶應義塾大学総合政策学部のAO入試の対策、受験生へのアドバイス
まずは、滑り止めのような形でAO入試を受けてみた方が良いと思います。SFCのAO入試のプロセスは一般受験の内容と関連性がありますし、自分の将来を考える良い機会になると思うためです。
慶応SFCのAO受験にあたり、市販のAO入試の面接対策本は読みましたが、SFCの教授の著書は特に読んでいませんでした。また、書類作成や面接の対策として、AO専門塾には通わず、その代わりに高校の先生にディスカッションパートナーになってもらいました。
慶応SFCのAOの合格者で、いわゆる優れた業績を残している人は一握りだという実感があります。
一方で、合格者の共通点は、「何か自分が誇れることを持っている」というものです。それは、一般的には課外活動になりますが、「学校を無遅刻・無欠席で出席し続けたことをアピールした」という話も聞いたことがあります(都市伝説かもしれませんが…)。
終わりに
慶應義塾大学総合政策学部(2010年入学)のAO入試に合格された、rainさんのインタビュー、いかがでしたでしょうか?
慶應義塾大学総合政策学部へのAO入試の受験を検討している受験生の皆さま、ぜひ参考にしてみてくださいね。